鳥取県道256号陸上岩井線・田河内トンネル西側旧道 【後篇】(鳥取県岩美郡岩美町宇治) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【前篇】より続く。
 
 
 
旧道進入から7分。この場所で、刈り払いは終了。
 
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ここからは藪漕ぎですよ、そうですよ。
 
にしても、前途のトリッキーな線形。前回はダマされたからな~…。
 
 
 
にもかかわらず、この
 
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鬱蒼とした藪。
 
が、2ヶ月早いこの時期が奏功したか、これでも前回よりはだいぶマシ。
 
 
 
 
コレが、前回のほぼ同位置。
 
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いずれも普通に立って撮影しているが、これはもう、グリーンヘルと呼んでもいいレベル。
 
 
刈り払い終了から50mほど。
 
 
 
 
そこからの振り返りがコチラ。
 
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前回は、コレに気付けなかった!
 
このあまりにも小半径なヘアピンカーブ。今回も完全なるグリーンヘルだが、地理院地図のおかげもあり、気づくことができた。
 
あいにく前回写真はないが、このあたりほぼ背丈と同じ高さの一面激藪。こうなるとこんな小半径のヘアピンに気づくことは至難の業。ここであっさりと道をロストしてしまった…。
 
今考えれば、ここはヘアピンを疑うべき地形なのは明らかなのだが、うーん、暑さのせいさ!ってことにしとこう(笑)。何しろ8月半ばのド晴天・13時台だったからして。
 
 
よって、ココからはいよいよ、前回踏破できなかった部分へと入っていく。
 
 
 
ヘアピンからはゆるく右カーブしながらの登り。
 
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日なたを過ぎると、今度はこんなん。
 
言われなきゃ何を撮ってんのかわからないだろうが、コレ普通に道ですよ、かつての。完全に、完膚なきまでに自然に還っている。
 
 
ちょっとおかしいな、こいつは。
何が?それはまた後ほど…。
 
 
 
そこからすぐ。道の右側に
 
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石積みの擁壁が出現!
 
 
 
 
 
この石積み、
 
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空積みである。
 
空積みとは、モルタルなどの接合材、充填材を用いずに煉瓦や石を積む工法であり、近代の道路で用いられることはまずない。ちょっと…この道の時代考証がよくわからなくなってきた…。
 
 
 
そのすぐ先で、
 
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ふたつ目の超タイトヘアピンが。
 
先ほどの石積みは擁壁ではなくて、ヘアピン上段の路肩土留めだったわけで。
 
 
つまり、
 
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こういうこと。
 
この旧道において、最大の遺構である石積み。これに出会ったら、道を間違えてないってことだ(笑)。
 
 
 
えー、
 
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ずーっとこんな写真ばっかで申し訳ございませんが(笑)。
 
だって、ずーっとこんなんなんですもの~。
 
 
 
 
が、それも間もなく
 
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終わりの気配が。
 
ここへ来て今日イチで「道っぽい」情景が登場。そして行く手の日なたに陽炎のように佇むは…
 
 
 
 
真新しく見える、
 
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電信柱。
 
場違い極まりないが、こうした電信柱が現道ではなく旧道沿いに通されているのはよくあることだ。
 
で、右方向にパッと開けたこの場所、そして左方向にこれ以上進むには厳しい地形。
 
 
 
コレはついに、キタっぽい。が…。
 
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エライことになってますよ!?
 
 
 
 
【隧道篇】に続く。