小倉隧道(廃) と大倉ダム(宮城県仙台市青葉区大倉) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
2011年1月30日、第三次宮城県探索。午前中の菅田隧道(烏頭隧道改め)から3時間12分後。やってきましたのは仙台市青葉区の山奥。
 
 
 
 
しばらく見てるだけで風邪を引きそうな光景(笑)。
 
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ここは大倉ダムのダム湖。西側の道から見下ろしている。
 
関西に住んでると、氷結したダム湖なんてまあ目にすることはない。いや~ホント寒かったな、この時は。
 
 
びゅうびゅう寒風吹きすさぶ中、
 
 
 
左へと目を転じますと…
 
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あは~ん?
 
なんだあれ。トンネルみたいでしょ。そう、トンネルなのですよ(笑)。ちゃんと県別マップルにも載ってたから来てみたら、こんなんだった、と。
 
 
後で調べてみたところ、「山形の廃道」様ご提供の「全国隧道リスト」で正体が判明。それによると、この隧道は「小倉隧道」。大倉にあるのに小倉とは、これいかに?
 
そこに書かれたスペックは、昭和36年建造、延長28.3m、幅員4.0m、有効高4.0m。で、この道路は現・宮城県道55号定義仙台線の旧道になるのだという。
 
隧道が廃されて脇に道が付けられるという、通常とは逆パターン。これはなかなかのレアケースですな。
 
 
それにしてもこの姿は…
 
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コンクリ完封!完封で寒風…ううう…
 
いやはやナントモな状態、かつ坑道に食い込んでそうな勢いで法面補強が施されてるし…コレ、なんで撤去してしまわなかったのだろうか、いっそのこと。…経費節減ってこと?
 
 
後で「山行が」での記事を見て知ったのだが、反対側の坑口跡もさらに痛々しい感じで残っていたらしい。気づかなかったのは、たぶん雪でカムフラージュされていたのだと思う。
 
 
 
それはいいのだが、
 
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この大倉ダムをちゃんと見てこなかったことに、大きな後悔の念を抱いておりまして。
 
この写真で見てもまったく伝わらないんだけれども、この大倉ダムは、我が国唯一のダブルアーチダム。つまり真ん中にあるデカイ壁を境に、左右ともがアーチダムになっている形。
 
 
唯一ですよ唯一。つくづく、シクった~…。
 
 
 
 
以上、泣き言にて完結。
 
※一応、書庫は「道路トンネル・隧道」にしておきます。