二代目・長野隧道(廃)【2】(三重県津市美里町北長野~伊賀市上阿波) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

【1】より続く。
 
 
 
初対面から9ヶ月、一線を退いてから1年半。二代目・長野隧道に再会。しかし、いつの間にか通行止めとなっていた。3da17b06.jpg
 
 
振り返ってみれば未だ現役と言っても通じる。しかし往来が途絶えれば…
 
 
 
 
 
一気に忍び寄る癈の気配。
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坑口前には流れてきた土砂の痕跡が。
 
 
 
 
 
 
二代目のほぼ直上に初代が眠っているのだが、実はこの少し前、峠の上のほうに風力発電用の風車が作られており、その影響かどうか初代の坑口前にドンドコ土砂が堆積していって、エライことになりつつあった。
その土砂がさらに下のこの二代目隧道にまで流れてきているのでありました。
 
 
まさか…そのせいで通行止めにしたわけじゃあるまいな?
 
 
いや、順番が逆か。廃することが決まっていたから、風車を作ったってこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
改めて対面する、津側坑口。右上からの泥流で、ポータルは無残に薄汚れている…。
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ここらで二代目隧道のスペックをご紹介しておこう。
 
建造は昭和16年。延長:301m、幅員5.5m、有効高3.8m。さほど状態が悪いようにも見えなかったが、国道163号線という路線はやはり幹線、このいかにも前時代的なサイズが引導を渡される要因となってしまったのだと思われる。
 
 
 
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右書きの扁額がイカス。
 
 
 
 
 
 
前回は遠くから眺めただけだったが、今回は内部を歩いて抜ける。
 
 
 
 
 
これは振り返っての撮影。洞内にも土砂が流れ込んでしまっているのが分かる。
 
ああ…やっぱり彼は、廃隧道なんや…。
 
 
 
 
 
当時の自分の撮影量は今とは比べ物にならず…
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まともに洞内を写したのは、ボケボケのこの一枚だけ!なんてこったい!とはいえ、こんなんでも今となっては貴重…。
 
 
 
 
 
新年早々の訪問。洞内を吹き抜ける風はとてつもなく冷たかったが、ゆっくりと見学しながら歩いた。そして歩くこと約6分。
 
 
 
 
 
伊賀側へ。
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左側の路肩やその先の擁壁が凍てついているのが分かるだろうか?いや、ホンマ寒かった…。
 
 
 
 
もう一回くらい、続いとこうか。