【1】より続く。
第二隧道からわずか数十m、第三隧道西側坑口。房総らしいなめらかな風合い、たおやかなビジュアル。超ゴキゲンさんなんだけども…
あの路面は、よろしくないよなあ…。
正直、3年近く前のことなんで、記憶があいまいなままこの記事を書き始めた。そして今の今まで思い込んでいたことがある(セピア色の記憶的な色で・笑)。すなわち…
「あの時、こんな悪路を見て、通り抜けできるのかどうか躊躇したはず。確か、歩いてこの先
の状況を確認しに行ったはず。」
だろ?ベイベー。
してない。してないよ僕。
イキナリ突破しちゃってるよ僕。
いやあの…自分でビックリしたんだけども、デジカメのタイムスタンプをコマごとに見ると、どう見ても偵察に時間を要した形跡がないの。この人、本気でアホウなんじゃなぁい?
記憶違いだったのは、偵察…というか路面を見に行ったのは、突破した後だったのであった…。我ながら今のはヤバかった~!とか思って見に行ったんだろう、きっと。
いつだかのノーヘルに続き、良識ある先輩方のひんしゅくを買い、叱責を賜ること必至ですね(瀧汗)。マジでこれは無謀以外の何物でもない行為。言い訳がましいけど、今ならまずこんなことはしない。まずはぜったい慎重にコンディションを見極めるだろう(それ以前に入ってくんなよ?いや、その通り)。
とは言え、
あの日の僕は。
【1】で書いたように、この日は長靴でもないスニーカー。路肩キワキワくらいしか歩くスペースがないくらいにヌカヌカやし。
一体全体、どうやってこのぬかるみを見て、「行ったれー!」って思ったの、あの日の僕。
そして、なんでスタックしなかったんだろう?神の采配に感謝。
そんな僕ですが、
コレはひと目で断念しました。
さきほどの泥濘を突破してわずか数十m先。すぐそこには第四隧道のポータル。さらにズンドコ進んでいきたいところ。だが。いや、さすがにね。コレはね。
無理でしょ。
さすがに最低限の分別のカケラ程度はあったようで(笑)。
遂に車を断念。徒歩にて四号隧道へ。この区間の路面は凶暴なまでの洗掘と泥濘。仮に普通車で進入すれば、大惨事は必至だ。
ここへきて初めてのコンクリポータル。扁額や銘板のたぐいは見当たらない。
洞内もヌタヌタ。
こう見るとなんてことないトンネルっぽいが、洞内のようすは、
OUCH!マッシヴ~!!
しかもこの日の僕。長靴だけじゃなく照明も持ってなかったの。あったのは無謀さだけとは、いやまいったねこりゃ(爆)。
この極悪足元の暗闇隧道を無照明ではキツイ。ここで素直に撤退を決意。無理なもんは無理。
かくして六本木林道隧道群、断章確定。
最後に、到達が叶わなかった四号隧道の東側坑口を望む。
ちなみにここはピストン林道。
アレを戻るしか脱出のすべは無いので。
改めて神の采配に感謝。もうしませんから。
以上、完結。