禁断のM峡温泉訪問記 【4】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【3】より続く。
 
 
 
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普通車でも10台停められるかどうか?くらいの駐車場。
 
 
 
 
その先には、
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完全人道サイズの道が続いていた。
 
ここからは歩きで、旅館へと向かうということだったのだろう。イイね~、こういう立地。無造作に立てかけられたプラ箒が、まずは迎えてくれた。そして、その先左の看板…。
 
 
 
いよいよ目前に迫ったM峡温泉の一軒宿だが、
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ここへきて、「乃」「之」に続いて「の」も登場(笑)。
 
正式名称はなんやねん、と(笑)。たぶん「乃」が正解やと思うけど、自ら間違えてるもんなあ(笑)。こだわりがないのか、テキトーなのか。いや、別に批判ではない。
 
 
 
そしてこの先で、道は
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ドラマティックな結末を見せる。
 
 
 
 
 
ぐぐっと狭まり、
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ついには断崖の下を桟橋でへつっていく。
 
 
この時、ついに捉えた。
 
 
 
見上げた、その断崖の上に…。
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!!
あった。あれこそがこのM峡温泉の一軒宿、「T乃屋」に間違いない。いよいよ登場した建屋に、さらにピリッとした。
 
 
 
というのも、はっきりと見えてくるにつれ、
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その外観の健全さが予想以上だったから。
 
いや、もとより廃墟を想像して訪れたわけではない。かなり最近まで営業されていて、現在は休業中である、という事前情報は得ていたわけなので、きれいな状態であろうことはわかっていたが、こうして見上げたこの時思ったのは…
 
 
「普通に、誰か居るんじゃ?」というもの。
 
 
何しろこっちは圧倒的に後ろめたい立場。もし誰かに見つかって通報でもされたらイヤやな~、と。
 
 
 
まあとにかく、まずは道のドラマティックな結末を満喫するとした。
 
そのグランド・フィナーレ、
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桟橋の先には…
 
 
 
 
苔むした、石段。
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旅館へのルートだろう。そして
 
 
 
 
道の最果てに待っていたのは…
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巨岩。
 
かな~りフォトジェニックな…いわゆるひとつの「映えた」(笑)光景が、そこにはあった。
 
 
 
この巨岩は、「釣鐘岩」と呼ばれているらしい。
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大地の突端に突き出した釣鐘岩。
 
左の流れはN張川、右の流れはI賀川。ふたつの流れが静かに合流するこの場所こそが、M絃峡と呼ばれるところだ。伏せ字にするのがもったいないような、風情のあるその名前が秘める悲話は、各自お調べくださいまし(爆)。
 
いや、伏せ字だらけの説明も興醒めやし…
 
 
 
釣鐘岩から振り返る、
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来し方。
 
これがず~っと旅館の私道だなんて、わたくしが知らないだけで、こういうケースはよくあるんだろうか。
 
 
 
 
で、視線を右へと移せば…
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旅館へと続くエントランス道が。
 
 
最初はこのまま引き返そうかとも考えた。この時点では人がいる懸念も感じていいたし。
 
 
 
でも…
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この引力には抗えな~い。
 
ちょっと進んで、様子を見て、考えよう。
 
 
 
そうしよう。
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ここから、わたくし的にはかなり異色な(業務範囲外な)探索が始まった。
 
 
時刻は、8時53分。これより、真のデリケート・ゾーンへ。
 
 
 
 
【5】に続く。