【前篇】より続く。
これより、隧道へ接近。
隧道手前の足元に、こんな銘板が埋め込まれていた。隧道のものではなかったが。
現地では日光で反射して見にくかったので、あえて覆いかぶさって撮ったのだが、かえって見にくくなっちゃったよ。
そして、右側にはこんなものが。
海蝕洞。
洞窟の向こうには、外海がきらめいていた。素晴らしい!左端、岩にモルタルが吹きつけられている。つまり、左を向くと、
隧道でーす。
短っ。
しかもモルタル吹き付けの洞内に見るべきものは特になし。あっという間に
反対側へ。
いや~立地ありきの物件ですなあ~(笑)。
で、抜けてみたらば…
ちっちゃいけど灯台。
うわー、テンション上がるー!そうそう灯台なんて行かないしね~!スキップして向かう前に(笑)、隧道の反対側をチェックしておこう。
うーん、やっぱり間近で見る隧道そのものは大しておもろくない(笑)。立地の中で引いて見た時にこそ映える物件やね~。
ちなみに右側に写っているのは照明。上を向いているので、夜間にはこの島全体を明るく照らして、灯台とともに船舶への注意喚起をしているのだろう。ちなみに同じような照明が、隧道の真上にも設置されていた。
灯台へ歩きながら見下ろした、フジツボ?だらけのテトラ。
いや、ほんとに穏やかな日やったな~この日は。
さー、やってきましたよ。
まるでハッチのような、頑丈な扉がある。その上には銘板が。
「下田港 西防波堤燈台 初点 昭和46年3月」
この灯台の建造とあの隧道は、無縁ではあり得ないだろう。灯台建造のために穿たれたか、保守のために穿たれたか。いずれにしろ、おおむね同じころの竣工なんじゃないかな~…って、誰でも言えるわそんくらいのこと(爆)。
それにしても、「初点」って言葉、初めて見たけど、なるほど納得の表現。
小
さ
い
と
は
い
え
見
上
げ
れ
ば
な
か
な
か
の
威
容
気に入った!ここ、イイわ~!
灯台脇から振り返る、犬走島の全景。岩礁という言葉のほうがしっくりくるサイズ。この防波堤で隧道部分だけが唯一島内といえるのかもしれない。
いや、堪能した。隧道の割合の極端に少ない隧道レポだったけど(笑)。
最後に、帰りに撮ったお気に入りショットを。
釣り糸を垂れていた多くの釣り人たちも、島から先には皆無。
防波堤上と、隧道のこちら側…物理的にはつながっていながらも、まるで此岸と彼岸のごとくに隔絶されているかのよう。ガラスの向こうの異世界をすかし見るような、不思議な感覚だった。
以上、完結。