某発電所の関連遺構群 【3】 (S県某所) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【2】より続く。
 
 
はいキタ、
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このパターンね!
 
天井の開口部は、この日から遡ること2年半の摺子でも見たヤツだ。規模はだいぶ違うけど。
 
 
何しろここは小さい断面の隧道なので、
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あっさりと外部へのエスケープが可能。
 
コレが後ほど重要な役割を果たしてくれた。
 
 
 
開口部直下には、
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なぜか関電の境界杭が落ちていた。
 
まさか最初から洞内にあったわけじゃないだろう。上から放り込まれたっぽいが・・・。謎。
 
 
で。当然ながら隧道はこの開口部から先にもまだ延びていた。最初に見下ろした取水堰堤の様子からして、結末はわかっているのだが、それを見届けに行く。
 
 
開口部から少し進んだところで、少し右カーブした隧道。その先には
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こんなパートが。
 
なんでこの一部だけコンクリで巻かなかった?節約か?ウソやろ(笑)?なんかいろいろと不思議やな~。
 
 
で、実はここでもう結末が見えている。すでによとと隊長が撮影中。

 

結末は、
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当然、閉塞。
 
埋まったのじゃなくて、人為的に埋められている。最後は石の巻き立てが復活し、また要石や迫石っぽいものも見えていることから、ほんとに坑口部で閉塞されたのが窺われた。
 
かつてはここからどどーっと水が流れ込んでいたと思うと、なんか怖いな。

 

てわけで、第一号隧道を吐口から呑口までさかのぼり、洞内探索を完了した。デジカメのタイムスタンプを見ると、その間の所要時間17分。撮影しながらだったが、延長は結局どのくらいだったんだろう。
 
 
さて、お次はどうするか?と言えばですね・・・
 

 

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ザ・脱出(笑)。
 
先ほどの開口部から地上へ。あとは地上から、閉ざされた取水堰堤遺構を目指す。しかし、穴から這い上がってくる迷彩服の男とか(爆)。いや~ぱぱんさん映えてたわ~(笑)。
 
ところで、写真左端の白くなってるところは、もう川。やはり川の蛇行にそってキワキワに掘られていたみたいで、土被りが薄くなるこの地点に、点検用なのか通気用なのか(両方かな?)、開口部が設けられていた、と。蓋とかなかったんかな?
 
 
で、こっからの詰めは、
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河岸の断崖での、藪との格闘。
 
なかなかスリリングではあったが、さほど難なく突破できた。しかしよとと隊長、このポジションで剪定バサミとノコギリの二刀流とは・・・スゴイな。
 
 
こうして見ると、
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かなりヤバそうに見えるけどね~。
 
 
 
さて、断崖をへつってさかのぼることしばし。
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一番最初に対岸から見下ろした遺構が眼下に。
 
植生で見にくいが、肉眼ではハッキリ見えた。
 
 
 
慎重に降り立ち、先ほど見下ろしたものを。
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そうそう、アレ!
 
あれこそが取水堰堤の遺構、第一号隧道呑口のはずだが・・・

 

 
わたくしそれより先に見たいモノがあった。

 

 
振り返れば・・・
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うひょ~!
 
 
 
【4】に続く。