【3】より続く。
徒歩進軍開始から58分、時刻は9時28分。路傍に見つけた、起点標。
その側面に書かれた文字は、
「大西瑞浪線」。マサカ?
そう、そのマサカだ(笑)。この場所は、岐阜県道352号大西瑞浪線の起点となる場所。
国道から下へと降りて行くヒョロイ道がそれ。つまりですな、
国道から県道が分岐する交差点なのだよ、こう見えて。
道路趣味者的には、この事実だけでメシウマ度300%でしょ(笑)。
このヒョロい県道の先に…念願のアイツが待っている。逸る気持ちを抑えて、下り始める。
こんな感じで、
しっかりとした「道」が伸びる。やはり、マニア道ですなあ…(笑)。
それにしてもこの先の「アレ」、とにかく「見えない」。先ほど国道上からチラ見えしたものの、こんだけ近くまで来ているはずなのに、全然見えない。これがまた、こいつの神秘性を高めているのかもしれないな…。
だが、ここで…
見えた!
またしても木々の切れ目からのチラ見え。どんだけもったい付けんのよ(笑)。だが、ここまで来れば…
小規模な崩落個所を慎重にクリアし…
そして、県道別れから4分、徒歩進軍開始から1時間と3分。
ついに…
到着した。この日3つめのターゲットである「アレ」、つまり
憧れの橋に。
遭いたかったよ五月橋~!
いや~この五月(さつき)橋、実は数年前に凡くまさんに教えていただくまで不覚にも知らなくて。
酷道から分岐する県道の自動車交通不能区間に存在するという、そのそそりまくりなシチュエーション、そして新丸山ダム関連での水没or撤去のウワサを耳にするにつけ、ここ数年もっとも訪ねたい橋のひとつだったのよね~。
まずはじっくりと鑑賞。
訪ねたい橋だったけど、実のところトラス補剛の吊り橋であることくらいしか情報を持ってなかった。
幅の広い補剛トラスの中央に、狭い歩廊。あ~、なるほど…。
そして、この部分。
取り付け部で三角形に広がった補剛トラス。
これらが物語るのは、にわかには信じがたい、ある事実。
かつてこの五月橋は、自動車を通した、というのですよ。
ここへ至るまでの道を見て、とても自動車が通行出来たとは思えないのだが、でもそうなんだとか。スゲぇ話だ…。
アンカーレイジは
強固そうな岩盤にガッチリと咥えこまれて、信頼できそうな雰囲気(笑)。
個人的にいくつかある、吊り橋のお気に入りアングルのひとつ。
それが、コレ。
主索(メインケーブル)と耐風索の織りなす、この「交わらない二本の曲線」の絶妙さに、どんぶり飯3杯はイケてしまうわたくしなのであった(爆)。
さて、では…
いよいよ、渡らせていただくとしますか。
でも…実はこの橋、個人的に苦手なものが…(笑)。
【2】に続く。