界川橋梁 (東海道本線 逢妻~大府) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
せっかくなんで(何が?)、名古屋在住時のネタをもう一発。
 
 
2012年11月28日、東海道本線の逢妻駅から大府駅まで歩きながら、いくつかの物件を訪ねた。そのうちのいくつかは、今はもう無い。まあそのへんは、いつか記事にするとして…
 
 
逢妻駅から西へと歩いていくと、刈谷市と大府市の市境となる川に行き当たる。
 
 
 
そこで下流側…つまり南側を見ると、
 
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東海道本線の橋梁。む~逆光(笑)。
 
しかしまあ、ちょいと驚いた…って何が?
 
 
 
 
 
場所はコチラ。
 
 
 
 
目前にある川は逢妻川だが、すぐ西側に寄り添うようにもう1本の川。これが刈谷市と大府市の市境をなしている。その名もまさに、境川。
 
 
橋梁は2本の川をまとめて渡っているが、そのお名前は
 
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「界川橋梁」。ん~?
 
でもたぶん、これで「さかいがわ」と読ませるんだろうと思う。
 
 
 
 
で、先ほど「ちょっと驚いた」と書いたが、何に驚いたかといえば、橋梁の型式。
 
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これはエクストラドーズド橋。
 
エクストラドーズド橋とはPC橋の一種で、端的に言えば桁橋と斜張橋の間というべき比較的新しい型式。ウィキ先生によると、1994年、国道1号線西湘バイパス石橋支線に架けられた「小田原ブルーウェイブリッジ」が、世界初のエクストラドーズド橋だとか。この橋、確か新幹線から見えて気になってるヤツだよな…。以降、近年ではどんどんその数を増やしている型式ではある。
 
 
鉄道橋梁への最初の採用例は1996年、長野新幹線の屋代川橋梁だとか。道路橋に比べるとやはりまだまだ少ないが、東北新幹線や九州新幹線、そして北陸新幹線など、新しく敷設された路線を中心に増えてきている…のはまあ当然ですわな。
 
 
なので、ここのように在来線でエクストラドーズドとなると、架け替えによるものと見て間違いない。ここで言えば2006年11月、逢妻~大府間の1.6km(当橋梁を含む)が新線に付け替えられた際に、現橋梁にスイッチした、という状況。
 
 
そういえばあの餘部橋梁もエクストラドーズドで架け替えられた…はず。
 
 
この界川橋梁、実際の竣工は2005年だそうだが、さっきの銘板だと平成14(2002)年に竣工したとある。なんじゃこりゃ?橋台についてた銘板なんで、たぶん下部工の竣工が2002年なのか?それにしても開きがあるなあ。…まあいいか(笑)。
 
 
 
…で、結局何が言いたいかといえばだ、
 
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個人的に在来線でエクストラドーズド橋を見たのが初めてだったので驚いた、と言いたかった(爆)。
 
 
 
 
 
 
以上!