新塩津中函渠&塩津中拱渠(仮) (北陸本線 余呉~近江塩津) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

もう一発、古いネタを投下しておく。
 
2009年8月16日、湖北方面徘徊の際に、よとと隊長のサイトで見て以来気になっていた穴を訪れた。ちなみにこの日の最後に運命の出会いを果たしたのがコレ
 
 
 
さて今回の物件、場所はコチラ。
 
 
 
 
 
 
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いきなりここから始めようか。
 
 
 
 
手前のこのボックス・カルバート、頭上には北陸本線の下り線が走っている。その名は
 
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「新塩津中函きょ」。
 
函渠(かんきょ)とは文字通り、ボックス・カルバートの和訳。で、「新」とあるからには「旧」もあるわけで、そいつが本日のメインディッシュである。
 
 
地図でわかるとおり、このあたりでは…てか余呉~敦賀にかけては上下線のダイナミックな絡みが見もの。これはかつて単線だったところを複線化したものの、地形的制約からこのような形になっているわけだが、新たに敷設されたのが現在下り線として使用されている線路、ぞれ以前からあった線路が上り線。
 
つまり、上り線の下に、「旧」…っていうか「新じゃないほう」(笑)がある、ってことで。
 
 
 
最初の写真でも見えてますよ。ポロリしてますよ。
 
 
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ほぉ~ら…。
 
真夏の植生からのぞく穴は実際以上に暗く見え、まるで漆黒の闇。まだビギナーだったあの頃のわたくし、ゾゾ~としたのを覚えている。
 
 
 
 
恐る恐る接近して内部をうかがうと、
 
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恐怖は薄らいだが、それでも無照明かつ徒歩では遠慮したい感じ(笑)。
 
そういえばこの頃は、まだ照明のひとつさえも持ってなかったなあ…。洞内に轍らしきものは見当たらない。1枚目の写真でも直進する轍は皆無なのがわかるだろう。それも当然だが、そのへんはまあ最後に。
 
 
幅員がどのくらいか伝わるだろうか?まあまあギリギリかなあ…。穴の手前にけっこうなぬかるみがあるのがいかにもマズイよなあ…
 
 
 
 
…って、ナニしようとしてんだオマエ!?
 
 
 
 
 
ナニって…
 
 
 
コレ決まっとるがな!(爆)
コレをやりに来たのだ~!!
 
 
現在のノートさんなら多少ナーバスになるとこだがそこは四駆の「蒼い弾丸」号、ぬかるみなぞ気にせず突入!
 
 
 
 
ちなみにコレ、帰る前に撮ったものだが、
 
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この深い轍、やっぱノートさんでは危険すぎるな…フルスロットルで突破したとして、その先が狭い穴ってのがタチ悪…。
 
 
 
 
 
 
さあさあ!
 
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ツッコミましたよ!
 
テンションあがって手ブレしております。やっぱそこそこ狭い!
 
 
 
 
 
 
でー。
 
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すぽーーん!!
なんかすごい達成感ある~(爆) 母ちゃん、やったよオレ!
 
 
 
 
たとえ抜けた先が
 
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こんなんやったとしてもな!!
 
 
 
はい、もちろん鬼バックで戻りましたけど、なにか?
 
 
 
 

 
 
ちなみにこの穴には銘板のたぐいが見当たらなかったので正式名称不明だが、古くからある方なので「新」はつかず、なおかつこっちはアーチ・カルバートなので、「塩津中拱渠(きょうきょ:アーチ・カルバートの意)」とした。
 
そういえばブロ友のrin7574さんに初めてコメントしたのがこのネタやったっけなあ・・・。
 
 
 
というわけで、久々の狭い系ネタでした~。