いきなりだが、ここでわたくしの橋嗜好の原点をご披露しておこう…一部の仲魔さんはご存じだが。
わたくしの好みの橋、此れ即ち
「自分より年長の、シンプルな桁橋」。
この橋に出会ったのは2009年8月16日。5年前のこと。湖西、湖北から時計回りに徘徊し、琵琶湖岸を下ってきた。湖岸道路を快走、天野川を渡りながらふと左を見て…サイドブレーキターンを…しなかったが、即刻Uターン!
…この日以降現在に至るまで、数多くの橋に出会ってきた。自分の好みも多様化し、今ではむしろ桁橋よりもアーチ橋やトラス橋のほうが好きだったりする。
にもかかわらず、この橋は常に我が心のお気に入り橋ランキング上位5傑に居続けている。滋賀県内に限っては、この60ヶ月というもの不動のナンバーワン。これを超えるお気に入り橋には出会えていない。…いや、あくまで個人的な感性によるものですよ?(笑)
さあ、思う存分ハードルを上げたところで、ご覧いただきますか。
改めて場所はコチラ。
…ということで、Uターン後、南側よりアプローチ。
個人的に、完璧。
立派な親柱=GOOD。
剛健な欄干=GOOD。
アスファルト舗装でない路面=GOOD。
2t制限標識=GOOD。
そして
パーーーフェクトだ!写真の水平が取れてなかろうが色調がおかしかろうが、パー――フェクトだ!!
向かって右の親柱には
「あさつまはし」。「は」は変体仮名につき変換不可。
そして左側の親柱。
「昭和五年十二月成」。
先日の記事と似たような話だが、この時点では自分史上県内最古となる橋の発見、それも自分的にどストライクなビジュアル。テンションが5割増しで上がった(笑)。
この奇跡的なまでに「昭和な」たたずまい。
いや、なかなかないと思う、ここまで竣功時の空気感を纏った橋は。欄干も最高の雰囲気じゃないか!
まちがいなくシンプル。でありつつ、さりげなく主張する意匠。センス抜群だ。
そして北側へ。
この風格。まさに
威風堂々。
これら2枚の写真、特にこの写真とか、コンクリ電柱がなければ「架かって間もないころの写真です」とか言っても通じそうな気しません?
端正。
まさに、端正。どっしりしているのに重すぎず、情緒があるのに甘さに流されず。
とはいえ、一番手前の桁からちょっとテイストが変わっているのがわかるだろうか。
流されたわけではないようだが、何らかの改修はあったのだろう、この歳月の間には。
まだまだ撮影に淡泊だったこの時期にしては、けっこうたくさん撮ってた(笑)ことからも、かなりテンション上がってたことがわかる。現在わたくしが記録した滋賀県内の橋は551本になったが…
いやー譲らないねぇ1位の座を(爆)。
てか、県内にコレを超える個人的どストライク橋は、もはや存在しないのじゃないか、と思っている。古い橋の架け替えが進行している滋賀県において、まさに奇跡の橋と呼びたい、個人的逸品なのであります。
以上、
完結せず【【2014・夏】篇へ(笑)。