【1】より続く。
進軍開始から14分、現れた分岐から先は、いよいよ自動車交通不能となる。
その分岐を振り返り。
うーん、ここにもしヘキサがあったら・・・(笑)。
そこまで贅沢は言わずとも、せめて道標とか。徹底してこの道は無愛想だった。単なる林道以下の塩対応に、思わずぼやいた(苦笑)。
まあいい。
塩対応だろうがなんだろうが、
こりゃもう、すぐに峠でしょ!
稜線も見えてるし、こっからの展開に期待だ。
予想にたがわず、1分もかからず峠着。
ここが、日の森(にのもり)峠。
峠の掘割を抜ければ、そこはもう東吉野村鷲家(わしか)地内である。
ちょうど境界あたりと思われるところで一枚。
この峠にも密かに期待していた。道祖神か馬頭観音、あるいは道標なんてあったら素敵やん?とか。が、ものの見事に裏切られた。なーーんもなし。ナッシン。
うーむ、この峠(道)、そんなに歴史はないのか?
少し調べてはみたが、なにしろ生粋の机上調査下手くそ野郎(笑)につき、さっぱりわからず。
ちなみに正面の木の幹に付いている小さな白い看板は、「松茸発生中 入山禁止」というもので、平成14年と書かれていた。他にも類似のものが数枚。
まあ、進んでも問題はないはずだ。これまで一切進入禁止表示はなかったし、なにしろわたくし、ただ単に県道を歩いているだけなんだからして(笑)。
峠を越えた県道は、
小名側とは打って変わって、深い谷を巻いて行く。
右へ右へと巻いた先にあったのは、
・・・おおっ。
正直さほどテンション上がるほどでもないのだが(笑)、それでもれっきとした木製橋が谷の最奥に架かっていた。
谷の上側よりサイドアングル。
細っこい丸太四本桁だが、かなり信用できない感じ。
こう見えてもなかなかに切り立った場所。ヤバいので渡らなかった。・・・往路は(笑)。
谷を折り返した県道は、
これまでよりも下り勾配を増して、ガシガシ降りていく。
それでも谷底まではまだだいぶありそう。小名側の緩勾配を思えば、片峠に近いような。
そして、先ほどから聞こえ出していた。耳慣れた音。
それは、自動車の走行音。そう、国道166号が近づいてきていた。
わかりにくいが、写真中央ちょい左の少し明るくなってるところに、肉眼ではもう国道が見えていた。が、まだまだ高低差は残っている。この県道は、どう決着をつけるのか?
アレしかないよな?
言ってる間に・・・ほら。
写真左端の白く見えているところが国道。こんなに近づいたのに、まだこの高低差だった。
これを克服するには・・・。まあ見とけよ、と言わんばかりに、県道は急勾配のまま右ターン。
始まりやがったな!九十九折り。
右ターンの先には、急勾配のターン2。
わかるだろうか?左上から右下への急勾配ターンを外側から見ている。
さらに続いて、ターン3。
個人的にはこのターン3が一番萌えたな。
![33cf30cf.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20190331/13/quicknick/01/cf/j/o0560031514382030567.jpg?caw=800)
右上から左下へ。ここはより明瞭に道型が見て取れる。
この道、果たしてどんな道なんだろうか。荷馬車道に匹敵する幅員は保っているように思うが、この勾配はちょっと・・・無理っぽいか?まさか・・・車道とか言わんよな?さっきの貧弱な木橋を見ても、それはなかろう。あるいは、単なる杣道に過ぎないのか。うーん。
なんにせよ、これがれっきとした県道であると、天下の国土地理院さまが仰せなのだ。その事実だけで十分・・・ってことにしておこう(笑)。
怒涛の三連続急勾配ターンで一気に高低差の大部分を殺した県道。
あとは一直線に、谷底=国道へと転げ落ちていく。
はい~、
出ました~!
進軍開始からジャスト30分。
県道不通区間を抜け、国道166号へと到達した。
中央左側の林の切れ目から出てきた。言わばココ、国道と県道の分岐点なんだけども、ね。まさか青看を設置しろとは言わんけど(笑)、それにしても徹頭徹尾、なーんも県道を示すものがないのね~。
ここから県道と国道の重複区間が始まっている。
大方の人はそんなこと知る由もないし、また知りたくもないだろう(笑)。
でも我々道路趣味人はそんなどうでもいいことを知ってて、それが楽しいのだ。あいにく(笑)。
ちなみに、場所はコチラ↓
コッチからだと、わかってないと絶対無理ね(笑)。
大事なことなので、もう一度言っとこう。
アレ、国道と県道の分岐点なんですのよオクサーン(爆)。(最近使いませんな凡くまさん・笑)
終わりそうに見せかけて、【3】に続く。