本記事の前にさあ、ちょっと書かせていただきたいのだけど、くそヤフーってナニいきなり地図をブログに貼れなくしてんの?
マジで腹立つ。
拙ブログで地図が貼れないと死活問題やねんけど(おおげさ)。
てなわけで、当面マピオン地図のURLを貼るスタイルで参ります。はい、すみません、汚い言葉を使いまして。
東海道本線、能登川~安土間。ここに、安土山と観音寺山の間の鞍部を抜ける、100mほどのトンネルがある。湖東の平野部を走るこのあたりの東海道本線において、仏生山隧道亡き現在では、唯一の山岳トンネルである。
その名は、腰越山(こしごえやま)トンネル。場所はコチラ。
最初にここを訪れたのは、この趣味で実際に動き始めて間もない2009年2月12日。7年も前か…。ちなみに先述の仏生山隧道を尋ねたのも同日。
トンネル上の道から、安土方を望む。おりしも上り線を新快速が通過。
このトンネル、ちょっとした秘密を持っているのである…いや、実際は秘密でもなんでもないけど(笑)。上の写真でもその片鱗は写ってる。
上の写真と逆アングル。
面白くもなんともない、コンクリートトンネル。コイツには、秘密なんてない。
その「秘密」、コレでわかるかな?
上り線と下り線の間の、意味ありげな空間。手前にチラ見えする笠石。その意味するところは…。
ではここも、逆アングルで見てみると…
ハイ正解(笑)。
上り線と下り線の間には、放棄された旧上り線の隧道が残っているのである。
向かって右、下り線の隧道は明治34年、複線化に際して掘られたもので、後の電化時に路盤が掘り下げられている。そして正面、旧上り線の隧道は明治22年、この区間の開通当時に掘られたオリジナルだ。
滋賀県内に所在する煉瓦隧道は、道路、鉄道ともにおおむね土木学会選近代土木遺産にランクされているのに(仏生山はCランク)、この腰越山隧道は、ランク外。ちょっと不憫…。
そう、こういうツラ構えだと「隧道」と呼ばざるを獲ない(笑)。
さらに安土方へ引いて見ると、
かつての擁壁が。
この背後を削って新しい上り線が敷かれたわけである。
このような非常にデリケートな場所(笑)だが、かつては、線路を横切ることなくここへとやってくることができた。現在ではそのルートは封じられ、立ち入りはかなわない。
のだが。そこはまあ、ねえ(笑)。
この1年8ヶ月後に再訪した時の様子を【後篇】にて。