【3】より続く。
橋といえば、渡るもの。そして…下から鑑賞するもの…まぁできる限り。
その下には、意外なモノが待ち受けていた。
ボート。
ではなく(笑)。
その向こうに…って、よく見えんわな。
でも、この打ち捨てられたボートも、雰囲気ある。ちなみに艇内に溜まった水は、氷結していた。
さて、その向こうにあったモノとは、
コレ。…はて?
最初は、何かの建造物の基礎かと思ったが…うーん、このえも言われぬ既視感はなんだろう…。
首をひねりつつ、岸辺へ。下から廃橋を仰ぎ見る。
断絶。
なんと物悲しい…。
新橋との2ショット。
そして…
再びコレ。うーん。どこで見たかなこの形状。ちなみにさっきと対角線の位置からの撮影。
この形、私ビビビときました!
画像を加工して、もう一度。
想像を補完するためのガイドラインを入れてみた。埋没や破損により分かりにくいが、コレは
コンクリ製の吊り橋主塔に他ならないのでは?
おろろんさんの見立ても同じく。
帰ってから調べてみて、あるブログ様で非常に興味深い記事を発見した。今頭上にあるこの富國橋、二代目だったそうで、実は昭和34年の伊勢湾台風で流失した初代の富國橋が存在したという。それが吊り橋だったのだ。やはりビンゴ!
興味深いというのは、2012年2月、この二代目橋の解体のついでに、50メートルほど下流から初代富國橋の残骸を53年ぶりに引き上げたのだそうだ。かねてから川中からワイヤーの一部が見えていた状態だったらしく、ワイヤーや木製のケタも、相当量が出てきたとか。
とは言えこのコンクリ主塔の残骸については、埋没具合・損壊具合をどう見ても、昨年引き上げられたものではなさそうだ。もしかしたら、激流で桁が流失した際にワイヤーで引っ張られて倒壊した姿のままなのかもしれない。
こうして、思わぬ形で初代橋の遺構まで拝むことができた。いや、そもそもそれが初代なのかも定かではないが、新橋が改めて地域交通を支えている今となっては詮なきこと。願わくは、二代そろってこのままひっそりと横たわっていてくれることを。
以上、完結。