【スゥエーデン在住の藤田りかこさんの記事】
フィーカというのは単純に言うと、「お茶する」「コーヒーブレーク」の事を言い
どんなに忙しくても、とりあえず一服する。
メンタルバランスに欠かせない「かなり大事なもの」として、文化に根付いているらしい。
このスウェーデン人の「フィーカ精神」は、実は、彼らの犬との付き合い方にも大きく息づいているようです。
「スウェーデン人って、犬との付き合い方の感が、どうして皆、良いんだろう」
「どうして犬の初心者でも、そこそこ犬があつかえるんだろう」
と藤田りかこさんは思ったそうです。
フィーカの精神を犬との付き合いにも
ある程度やって、そして肩の力を抜く。そしてリラックス。このリラックスに当たるものが、
スウェーデンのフィーカ
目の前にあるものから少し離れろ、という意味もあるのでは。
そうすると、狭くなっていた視野は、また元どおり広くなり、周りを見渡すことができる。
自分の犬が何をしているか、あるいは自分が何を犬にしているのか、またゆっくりと見渡すことができる。
この休息は犬にとってもメリットとなる。リラックスしている間、時間が与えられ、
その間に、教わったことを消化することができる。
これでもか!これでもか!と間髪いれずビジバシしごくのは、
かえって犬のモチベーションをくじいてしまう
犬との付き合いは、人が犬をやたらと追いかけるだけではダメである。
時にはちょっと肩の力を抜いて、距離を置くのも大事だ。
スウェーデンではほとんどのブリーダーは犬の繁殖で生計を立てているわけではない。
ここが日本との一番の違いではないかと思う。
大抵はホビー・ブリーダーだ。ホビーといっても、彼らの知識は、かなりマニアック。
犬種博士みたいな人も珍しくはない。 それゆえに、ブリーダーは真面目で良心的な人が多い。
ケネルクラブからブリーダーに課されている様々な規則もある。
【どうして「真面目な」ホビー・ブリーダーから子犬を得ることにメリットがあるのか】
仔犬が欲しい人はブリーダーが自宅に招き入れる。もちろん招かれた人々は一度ならずとも何回か足を運ぶ。
そしてどの子が自分にぴったりなのか、成長追う。
犬を欲しいという人のみならず、犬友人達も「パピーを見たい!」と、やってくる。
根本的にケネルへの訪問者はひっきりなし。お家に客が来れば、その後のフィーカでのおしゃべりも欠かせない。パピーを見ながらあれこれとおしゃべりに興じる。もちろん話題は犬!
このブリーダーのお家には母犬の他に2頭ほど雌犬がおり、その犬たちも、母性本能がくすぐられるのか、
子犬を構いにちょくちょくと囲いの中に入ってゆく。人も犬も皆一緒に 「ほんわか」と子犬期を過ごすのだ。
5週目にもなると、囲いに入った途端、パピー達はわ〜と寄ってくる。
私たちはこの歓迎を「嬉しい」と思うのだが、母犬は、時々パピーがうざったくなるらしく、
乳を与えたら、さっさと囲いから出ることもある。
この母犬の行動の自由については、実はケネルクラブの指導書にも定められている。
つまり母犬が出たり入ったり出るよう、子犬の囲いは設計されるべき、と記されている。
こんな風に人々と犬達に囲まれながら、パピーたちは飼い主の手元にわたるまでの8週間を過ごす。
この間、色々なことを聞き、匂い、見る、という経験をすることができるのだ。
形成期の脳は刺激を与えられ、子犬はどんなに豊かに育ってゆくことだろうか。
この中で好奇心が培われ、そして社会性が養われる。人間に囲まれていることに安心感を覚える。
このお膳立てをしてもらってから、一般家庭に羽ばたいてゆく。
きちんとしたブリーダーに育ててもらった子犬たちは生きる上で素晴らしい
アドバンテージをもらっていると思う。
もちろん、飼い主にとっても、暮らしやすいのは言うまでもない。
藤田りかこさんの記事でしたが本当にそう思います。
心身ともに健全な成長がどれだけ大切か。
犬の先進国で、今なお純血種の保存にそれぞれのブリードクラブが熱心に活動している。
日本にも、まじめなブリーダーがブリードクラブを作ってサポートしている所もありますが、
ほとんど無いです。逆に珍しい位です。
あとは、犬種別にソサエティを作って、情報交換やより良い犬を残すためにどうするべきか等を
話し合うところもかなり少ないです。
「オフ会」とは違う、本当にその犬種について考える事が大切だと思うわけです。
※考える=それぞれの考えを話し合う場で、 一人の考えを押し付ける場ではない
最初は、みんな素人でわからないわけですから、発言者が非常識な事を言ったとしても
それは、知らないからで教えてあげれば良いわけです。もしかしたら、自分が間違っていたのかもしれない。ディスカッションするとお互いに気が付く事があり
「あっ、この人はそんな考えなんだ」で終わらせないで、
どうしてそう思うのか聞く耳を持って聞けば
そういう意味でいったのか~とか、でもこういう事も起きるよねそれにつてはどう思う?等
話のキャッチボールをする必要があると思うわけです。日本人には、ディスカッションする事に慣れていないので、「あっそうなんだ、そんな考え方なんだ」と自分の解釈で終わらせしまう。
でもディスカッションとまでは言わなくても、話のキャッチボールはそうすることで、
視野も広がり理解した人は、自分の犬仲間に伝えるわけです。
犬仲間の間では常識だったことが、実はこういう見方もあり
犬にとってどっちが幸せなんだろうかとその中でも犬について話し合いが生まれるわけです。
日本はだめだ~ではなく、今の日本でできる事から始めていくことが大切だと思うので
「犬の楽習会」をQueueでは始めました。
例えば、『純血種に犬の先進国がいまだに真剣に討論するのに、なぜ日本は簡単にMIX犬を作って売るのか。』
色々な考え方、意見が飛び交い、MIX犬が悪いのではなく、作る側に問題がある。
お金儲け以外考えられない。特別感。犬を知らない。MIXの弊害がある。
雑種は強いという都市伝説があるがそんなわけはないはず。等
「犬の楽習会」で出た結論は、
『犬につらい思いはさせず飼い主側もどんどん知識をつけていくことが大事』
今、MIXを飼っている方を否定しているわけではありません。
大事なウチの子の中にはMIXもいます。参加して下さった中の3人はMIXを飼っていらっしゃいました。
今回このような話し合いが出来て、参加した方々は、きっと自分の周りに伝えるでしょう。
そして、より良いDogLifeを送るためにみんな思い思いに知識をつけていくでしょう。
そして、興味のある方など新たな人を交えてまた集まって更なる向上につながると信じています。