なんとか、月が替わる前に間にあったよ~
ということで、今日はチョークアート作品の『経過』の最終回です。
初めて見る方、その1・その2・その3もどうぞ~
その1:下地作り
その2:蓋の裏
その3:蓋の表
まずなぜ、蓋の表より先に仕上がった箱の側面を最後にアップしたか?
というお話からしようかな。
それはですね、蓋の表と側面とが続いた柄(デザイン)だったから。
ということは、
はいっ、お分かりですね!
よく縫い物とかである、あのすんごーく嫌な『柄合わせ』
これがあったんですよ。
嫌なのに、自分でデザインしたんだから世話ないわ(笑)
なので、側面の制作が終わっても、
蓋の表の絵(正確には蓋の表の側面)が完成してから、
柄を合わせて修正をする必要があるわけなんです。
この修正が終わっていないので、ブログアップの順番を変えました。
じゃ、いくよ!側面の絵ね。
↓
これ、絵というより柄ですけど(笑)
この箱は小さいので、側面に絵を描くというのは難しい。
でも宝石箱のようなスタイルの箱を、
オシャレに、そして豪華にしたかったの。
そこで思いついたのが『アールデコ』というデザイン。
19世紀末にフランスで始まり、
その後ヨーロッパ・アメリカへと広がっていったデザイン様式。
幾何学的な形や直線、流線型、のほか花や生き物など、
実在する何かというのではなく、あくまでデザイン。
そしてパキッとしたコントラストの強いもの。
建物でいうと、
ニューヨークの摩天楼だとか、東京都庭園美術館だとか言われています。
さらにファッション分野では、
かの有名なココ・シャネルがこのアールデコを取り入れているそうですよ。
このデザインなら『小さい箱でも豪華にオシャレに見える』。
そんなことで、このデザインを提案させていただきました。
そーして、最後の難関、柄合わせ。
これね、合っているように見えて、
実は蓋をねじ止めするとズレたりするんだよね
だから、加工する前に何度も確認。
それから意を決して加工作業をする。
じゃあさ、加工終わってからズレてるの分かったらどうするのって思うでしょ?
はいっ、描きなおしーーー
恐ろしいでしょ
ということで、
加工が終わった作品の組み立ては超ドキドキする。
まずはこんな状態
↓
表は
↓
蝶番をセットした裏側は
↓
ここからよ、問題は。
さー、どうだろう?
上手く合うだろうか?
運命の瞬間!そーれ、いってみよーー
↓(6秒)
↓
(16秒)
↓
(8秒)
よかったね~
(てゆうか、こんな動画作ってる暇あったら、さっさと仕事しろ!だよ)
息止めちゃうよね(笑)
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
というか、気づいた方、通ですね。
箱の形、そして、ゴールドのデザインを引き立てるため、
通常とは違う『ツヤ』のある加工をしています。
それでは、全貌をご覧ください。
元々はこの箱ですよ。
↓
それが、
後ろの蝶番部分はこんな感じ
↓
正面のロック部分はこんな感じ
↓
ゴールドのデザインと合うでしょ~
そして蓋を閉じると
↓
蓋開けると
↓
作品の完成です!
いかがでしたか?
数回に分けて作品ができるまでの『経過』を紹介してきましたが、
楽しめました?
立体はね、こんな風に1枚の板に描くより手間がかかります。
でも出来上がりはそれを遥かに超えるものになるんですよ~
そして、箱に描くときは平面ではなく立体での視点で構図を考える、
というのが私の一つのこだわり。
そこがまた面白くもあり、
一味違ったチョークアート作品になるんじゃないかな?と思っています。
時間をおいて、またこういった『経過』をお見せできればいいなぁ。
数回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。
そしてモデルのフランク君もお疲れさまでした!
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早くいつもの世の中に
にゃまびえ
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