仲代達矢さんの訃報が、次第にこたえてまいりました。
最初に、仲代達矢という名前を知ったのは、大河ドラマの「新、平家物語」でした。もっとも、その時私は小学6年生です。私がまともに大河ドラマを見始めたのは、翌年の「国盗り物語」ですから、名前を知った程度です。
とある弁護士の先生が、仲代達矢といえば、「新、平家物語」の平清盛だとコメントしておりましたが、その時先生は、小学4年生です。さすが弁護士になる方は、わずか10歳で平家物語を理解したようです。
ウィキペディアで、仲代さんの作品を、改めて確認いたしましたが、リアルタイムで見ていたのは、山本薩夫監督の一連の作品で、「華麗なる一族」、「金環蝕」、「不毛地帯」を見ております。
そこから、逆に、「用心棒」、「椿三十郎」、「天国と地獄」などの黒澤明監督作品をリバイバルで見たのです。
その後、大作といえば仲代さんでした。「雲霧仁左衛門」、「二百三高地」、「鬼龍院花子の生涯」、「影武者」、「乱」、ありとあらゆるテイストの監督からオファーがありました。
また、テレビドラマでは、名作のリメイクといえば仲代さんでした。「砂の器」、「飢餓海峡」、「樅の木は残った」などですが、私には「大地の子」です。これにはまいった。
山崎豊子さんの原作で、中国残留孤児を描いた作品で、NHKでなければ作れない、お金と時間がかかったドラマでした。
大河ドラマでは、その後主演をつとめることはありませんでしたが、「秀吉」における千利休、「風林火山」における武田信虎と、強烈なインパクトを残しました。
いまの日本においては、間違いなく俳優のトップです。黒澤明、小林正樹、山本薩夫、成瀬巳喜男、市川崑、岡本喜八、浦山桐郎と、名だたる監督と仕事をしている現役も、仲代さんだけでしょう。
二宮和也は、役所広司のことを、芝居の神様と称しておりましたが、その神様の師匠なのです。そう、掛け値なしの名優です。
役所広司のコメントが見当たらないと思っておりましたが、それくらいショックを受けているようです。
それとは対照的だったのは、NHKの9時のニュースで、トップは熊でした。熊も大変な問題ですが、今日だけは仲代さんがトップでしょうに。
普段見ない、ヤフコメもいくつか読みましたが、大半は、こいつらまともに見ていませんね。
こんな時くらいは、せめて作品を見てから書きましょうや。