昨日、日本テレビのドラマのレベルの酷さのことを書きましたが、ずっと民放のなかでは、トップクラスのくおりを誇っていたTBSが、今期はかなり酷い。


「19番目のカルテ」は、TBSらしいクオリティですが、私とはほとんど縁のない、火曜10時はともかく、金曜10時がおかしい。


今期の「DOPE」は、私は初回でリタイアしました。ひとつ前では、看板である日曜9時の「キャスター」すら、荒唐無稽でした。あとのふたつは、「イグナイト」と「対岸の家事」。前者は、私は全く合わず、後者は悪くはありませんでしたが、裏のNHKが良すぎました。


打率がどんどん落ちているのです。ひとつ感じるのは、日曜9時に予算を割き過ぎているのか、他のドラマと格差を感じます。


では、NHK以外では、どこの局が良いかといえば、これが意外にもテレビ朝日です。テレ朝といえば、良くいえば安定、悪くいえばマンネリの極致のようなラインナップでしたが、シリーズ化していたドラマを、「相棒」以外次々と終わらせております。


「科捜研の女」、「刑事七人」、「遺留捜査」、「特捜9」などで、あの「ドクターX」も終わったと言われております。


今期も、「しあわせな結婚」、来期も、「ちょっとだけエスパー」と、今までなら、TBSで作られたような作品が放送されます。「大追跡」も福田靖を起用し、なんだかんだ言いながら見ており、こちらはシリーズになりそうです。共通するのは、良作が期待できる脚本家と、若手だけに頼り切らないキャスティングです。


恐らくですが、「相棒」も間もなく終わります。水谷豊の年齢を考えれば、これはもうどうやっても避けられません。今どき、ゴールデンタイムに、半年も埋められるドラマなど存在しません。


その日が迫っているからこそ、テレビ朝日は新しい道を模索しているのでしょう。逆に、次期のラインナップを見ましたが、TBSは、火曜10時に放送されるようなテイストのドラマが、金曜10時にも並んでおりました。


「最愛」もそうですが、金曜10時は、近年良質のサスペンスが数多く作られておりました。日曜はともかく、ここが変わっていくと、TBSも非常に厳しいと思います。





かつて、日本テレビのドラマといえば、私が知る限りでは、古くは「太陽にほえろ」や「傷だらけの天使」、「前略おふくろ様」、比較的近年でも、「mother」のような坂元裕二作品や、「ゆとりですが何か」のような宮藤官九郎作品など、優れたドラマを多数産み出してまいりました。


それが、バラエティに重きをおくようになってから、ドラマまでもがバラエティのような仕掛けを施すようになり、私など見られるドラマは、ほとんどなくなりました。


オリジナルの軽視など、原作者と色々トラブルもあり、だったら原作など使うんじゃねえよという話で、制作現場がおかしくなってきているのではないかと感じましたが、ここ最近は、さらに酷くなっております。


その最たるものが、「占拠」シリーズで、よくあんなものを、シリーズにしたものです。


だいたい、犯人の正体を覆面をすることで明かさないようにして、その正体を順番に明かすことでドラマを引っ張るなんてことを毎回毎回やるなど、正気の沙汰ではありません。


どこぞのプロデューサーが絡んだものにも、あざとさが先に立ち、私など一切見ておりませんが、さらに底がありました。


10月から始まるドラマでは、なんとポスターでは、全員が顔を手で隠しているのです。


このドラマのプロデューサーは、素人を揃えた風俗でも通っているのでしょうか?そもそも、ドラマにおいて、主役も含め、誰も発表されないなど、尋常ではありません。


ドラマなら、中身で勝負しなさいよ。こんな小手先に頼っているようなら、日本テレビのドラマは、お先真っ暗です。



このドラマも、NHKのBSで昨年放送された時、私は絶賛いたしました。


「母の待つ里」です。中井貴一、松嶋菜々子、佐々木蔵之介、宮本信子という、1分の隙もないキャスティングに、原作は浅田次郎ですから、つまらないわけがない。


BSでは、1時間半の前後編でしたが、地上波では45分で四回に分けて放送するようです。


初回は、中井貴一扮する、食品会社の松永が、岩手とおぼしき故郷を訪ねます。そこには、久しく会っていない母が待っているのでした。


しかし、見ている私達は、何か違和感を覚えます。私は、リアルタイムで見たとき、表札で確信しました。その違和感の正体は、初回で明らかになります。


とにかく、今更ですが、宮本信子が素晴らしい。あんな母親を演じられるのは、宮本さんしかおりません。海女さんとも、赤坂の洋食屋のおかみさんとも違う、田舎の農村の母親です。


それと、脚本の一色伸幸です。これがプロの仕事です。


このドラマも、ぜひ多くの人達に見てほしい。特に今期は、見たいドラマが少なかったので、初見の方は特にお勧めです。