我が家の子ども達はれっきとした日本人である。
家では日本語で話す事を基本としているが、学校ではもちろんイタリア語を使うため、最近は質問してもイタリア語で返ってきたりと、どうも日本語がアヤシイ。
アクセントもイタリア語風だし何より語彙が少ないので、2ヶ国語をチャンポンにして話す。

「デルフィーノ(イルカの事)って日本語でなんて言うか知ってる?」
「うん、スルメ」

とか、帰宅時の挨拶は何度教えても「おかえりー
だし、ここらでガツンとテコ入れしなければいけないわんわん

8歳になる長女が一番まともに日本語を話す。基本的に勤勉なタイプであるため、漢字もそこそこできる。最近では‘サザエさん‘を愛読書とし、ベッドに寝転がってたまにニヤニヤ笑いながら読んでいる。今日も波平が発する「なっちょらん!」とは何ぞや、的な質問をされたが、満足のいく返答を出来なかった自分が口惜しいシラー

一番テコ入れが必要なのは6才になる長男であろうかと思われる。
時おり2才下の妹から“違うよ、それはこうやって言うんだよ”などと教えられている有様なのである。彼の話す日本語はまさにマンガに出てくるような、カタカナ表記で外人が言うセリフそのものだ。「コレ、ボク、スキ。ナンデ、オイシイカラ」」といった感じだ、、、。

しかしそんな彼も夏休み中の妻の特訓のおかげで、平仮名はだいたい読み書き出来るようになった。
そこで先日、家にあったいろはカルタを皆でやってみたところ、意外といける。
しかも悔し泣きをする者が現れるほど白熱した試合となった。

このカルタ、犬も歩けば、、、や鬼に金棒などオーソドックスな格言ももちろん入っていて説明にも困らないのだが、問題は僕も聞いた事がないようなものも数多く収録されていることだ。

例えば”亭主の好きな赤烏帽子”や”子は三界の首枷”、”芋の煮えたもご存じない”“京の夢大阪の夢”などは聞いた事がない。
説明書を見ると昔からある古典的な札の一種であるらしいから、ただ僕が知らないだけなのかもしれない。
でもやはり子供とやるとなると”月とすっぽん””花より団子”的な簡潔明快なものがほしいではないか。

そこで考案したのが自家製いろはカルタである。格言を自分たちで選んで、絵も描く。
しかも読み札をひらがなと簡単な漢字で書けば長女の読む練習にもなる、という事で天気の悪い週末を利用し家族総出でカルタ制作をする事となった。

$イスキア島から吹く風
初めのうちは簡単なことわざなどを使って作っていたが、どうせ作るならオリジナリティ溢れるものを、という事で文も自分たちで考える事にした。
しかしそうは言っても子供たちにはどうしていいかわからない。なので幾つか僕がお手本を作ることにした。
$イスキア島から吹く風
ひまな羊と飛行機のった、、、、まあ、大人が考えがちなありふれた文ではあるが、悪くは無いのではないだろうか。
ナンセンスではあるが一応韻もふんでいるし。この線で幾つか制作する
$イスキア島から吹く風
絵を描く子供たちの筆ものってくる。
ここらで子供たちもオリジナルの制作を始める。

$イスキア島から吹く風

僕のお手本からの影響が見えるとはいえなかなか良い作品だ。特に”桃が燃える”などは絵も文もシュールな感じがあり気に入っている。声に出して読むと思った以上のインパクトもあり意外だ。

時折家族ネタも交えつつ着々とカルタ制作は進んでいく。次女も頑張って数枚制作した。
そんな中!今までの作風を覆す、エポックメイキング的な札を長女が考案した。

佳境に入ったカルタ制作、後半は次回に!バイリンガルへの道は厳しい、、、、。
今回もお読みいただきありがとうございましたニコニコ
前回の続きです。

思いがけないサービスの1品のおかげでこれからの料理に対する期待も膨らんだが、お腹のほうも結構いい感じになってしまった僕ら。
「美味しいね。でも後があるからやめておこう」手を休めたのも束の間、妻が運ばれてくるお皿を見てつぶやいた。「何かすごいの来たんだけど、、、、」

”いや、すごいのって、僕が頼んだのはトマトとツナのブルスケッタだし、君のはホウボウのマリネでしょう?すごい、とかまた、、、。最近ちょっとイタリア人化して大袈裟になってきたなとは思っていたけどさ、、、、。”と心の中でつぶやき切れたかどうか、というところで僕の目の前にブルスケッタが置かれた。

”いや、これまたすごいの来たよー!全然こんなに頼んでないしー!”
ブルスケッタと言ったら大体パン1切れ分か、小さめだったら2枚分が普通である。それをここでは特大4切れ分、しかもトマトも皿からあふれんばかりである


$イスキア島から吹く風
全く最近つくづく思うが、沈黙は金とはよく言ったものである。
これはずいぶん前からの僕のモットーにもなっているが、思った事はすぐ口に出さない方が断然よい。
もちろんここぞ、という場合には本音を言ったほうが良い事もある。
しかし日常生活では事実を確認するまでは余計な発言を控える方が賢明な事の方が多いと思う。

「ホントだ、すごいね。ちょっと食べる?」「いや、ちょっとやめとく」なんて会話が交わせたのもこの格言のおかげだ。

少し遅れて、ホウボウのマリネも運ばれてきた。
魚のマリネと言うと普通は薄切りにした魚の切り身のマリネを、ルーコラとか野菜の上に数切れのせてある、というのが一般的である。
そんな常識も昔ながらのレストランでは通用しない。
ここではホウボウがほぼ丸ごと、切られもせずにこれは船上の漁師料理かー!?というような豪快さで出てきた。


$イスキア島から吹く風

続くパスタも説明はいらない。写真を見ていただければわかると思う
$イスキア島から吹く風

$イスキア島から吹く風
実物はかなりの大皿である。
因みに上の写真はムール貝とプローヴォラチーズのパッケリ、下はうさぎのイスキア風煮込みのブカティーニというパスタです。

僕はよっぽどの事がない限り、出されたものを残すという行為はしない。
とりわけパスタに関しては自他共に認める大食で知られている、、、、
のにもかかわらず、無理だった。
最後のほうは味わう余裕もなかったが、素朴な味わいだった。

最近はイタリアでも1人前の量が以前に比べて減りつつあるが、ここはそんな時代の流れなどものともせずに佇んでいる。これからも変わらずにいてほしいものだ。
そして極めつけはお会計。

これだけ食べて飲んで30ユーロ目
為替の変動で、円に換算するとピンとこないかもしれないが、格安である。
しかもよく見ると、1,5ユーロ分まけてくれてるし、、、、恋の矢

ユーロ導入前の10年以上前の相場に近い。
オーダーの仕方もわかった事だし、また機会があったら行きたいと思う。
この後に行った温泉については、またいつかご紹介したいと思います。

最後までお付き合い頂きありがとうございましたニコニコ

$イスキア島から吹く風
先月の末、お店の定休日が1日ずれこんだおかげで、珍しく夫婦2人だけの休日となった。
いつもは休みの日でも、子供たちの学校が昼で終わる日と重なるため、意外と時間が取れない。
こんな機会を無駄にはすまいと、近場にある、温泉が湧く入り江に行ってのんびりして来ようという事になった。

もうすぐで11月だというのに汗ばむほどの陽気で、露天の温泉に入るには持って来いの日だった晴れ

昼は入り江のすぐ上に立つレストランで腹ごしらえをする事にしていた。
造りも本当に質素で、前から気にはなっていたのだが、この手のレストランは当たり外れの差が大きい事が多いので、イマイチ踏み出せずにいた。

子供抜きでの外食、それだけでもテンションが上がるのに、服の下には後で温泉に入るための水着まで着用している温泉約半年の観光シーズンの後に訪れた、2回目の休日だった。

毎年の事とはいえ、半年以上ほぼ無休というのは精神的に良くない。
個人としての生活を犠牲にして仕事のみに集中すると、いつの間にか、無感情になり好奇心も無くなってくる。

その最中にはわからないのだが、こうして休みの日にしたい事をしてリラックスしていると、いかに無理をしていたかがわかる。
もちろんそれを支えてくれた家族も色々と我慢をしていたと思うので、これからのオフシーズンは出来るだけ家族サービスをしたい、、、が、あまり大きなことは言っておかない方が色々と無難であるブタ

さて、店に入ると外と中の席があって、せっかくの天気だったので僕らは外のテーブルに座ることにした。夏場はさぞかし緑が濃くてきれいであろうが、今はもう無造作に放置されているといった感じの庭に着席した。

僕らのほかにはおじいさんが2人いただけで、あとはみんな中の席で食事をしていた。
イスキアの観光名所の一つでもあるサンタンジェロという町が見渡せ、とても景色が良い音譜


$イスキア島から吹く風

迷った挙句、軽く前菜とパスタをとることにした。ビールも、、、と行きたいところだが
このあと温泉にも入るし4時には子供たちのお迎えもある。
こちらは幼稚園はもちろん、小学校も親が迎えに行かなければならないのだ。
なので無理せず水にしておく。

パンやお皿が運ばれてくる

$イスキア島から吹く風
今はたいがいのレストランが小ぎれいになってきていて、こういう飾らない田舎風のところは姿を消しつつある。
小皿なんか我が家にもあるスーパーの景品と同じである。

オーダーしてから間もなく、お店からのサービスという事で揚げピザ2種類が運ばれてきた恋の矢

$イスキア島から吹く風
1つはリコッタやプロシュートが入っていて、もう1つは季節の野菜が色々入ったかきあげ風のものだった。
素朴で家庭的な味でなかなか美味しい。が、これだけでも結構なボリュームである。

こういう思いがけない心遣いというのは本当にうれしいものだ。
常連でもない客にこういう事をしてくれる店は、不景気の中そうそうあるものではない。

あまりのボリュームに驚いた、続く前菜とパスタは次回ご紹介します。てんとうむし

今日もご訪問ありがとうございましたニコニコ