昨晩テレビを付けたら、BSでターミネーター2がやっていました。

 

映画をちょうど見たい気分だったので、かなり久しぶりに見ました。

 

 

ジェームズ・キャメロン監督作品は

青春時代に沢山の興奮と感動をくれた

私にはカリスマ的な存在ですラブ

 

それで、もう散々語りつくされたであろう有名タイトルですが

大好きな作品なのに当時はSNSもなく、

誰かと感想を語ることもできなかったので

この場を借りて私の感想を書かせていただきます。

 

 

とことん自分の思いのたけを綴りますのでご容赦をにっこり

あ、もちろんネタバレで!

 

(前半蛇足の語りが続くので感想を見るなら

ターミネーター2が成功した要素〉までスクロールを!)

 

 

↓ 

 

 

〈私が見てきたターミネーター〉

まだ2の感想じゃないです。

蛇足なので2の感想は次の項までスルーしてください。

 

 

 

私が小学生の頃にターミネーター1(以下、T1)が公開され

私はテレビで見たのが最初でした。

 

T1でたまらなく好きだったのが

ラストのサラがメキシコに向かうシーンです。

そこでテーマ曲が流れてエンディングに向かう流れが

子供心にしびれるほどカッコよかったんですよ。

それは惚れ惚れして何度も見た大好きなシーンでしたラブ

 

 

 

そして私が中学のころにターミネーター2(以下、T2)が公開され

当時は続編が作られたことにえらく興奮しました。

今でこそ続編を作られるのが普通になりましたが

子供のころの私にはT2が来るのは思いもよらなかった朗報でした。

 

そして上映された作品はT1を超える面白さで

『続編作品が前作を越えて成功した的』の世界的な代表例になりました。

 

 

 

この、T2に盛り込んだ面白さこそが

私が監督に感じるたまらなく大好きなところでした。

本当に『面白いもの』を作ることに抜かりがない

エンターテイメント性の高い作品を作る監督だと思います。

 

 

 

 

だからこそ、次作のターミネーター3(以下、T3)を見た時は、大層がっかりしました昇天

T3の公開当時もまだネットにうとくて世間評を知らなかったのですが

私の中ではターミネーターシリーズはT2で終わりとなりました。

それでT3は劇場で一回見た切り、一度も見ていません。

 

シリーズはその後も5作目まで続いてますが、T3は一番だめな出来だったと思います無気力

(そのぼやきも後ほど書かせていただきます)

 

とにかくキャメロン監督の手から離れたことで

ここまであからさまに作品が落ちるとはとがっかりしました。

 

 

あ、ちなみにターミネーター4(T4)は結構好きです。

これももはやT1,T2の流れとは別物として

キャスティングがかなり好みで作品の雰囲気も好きでした。

クリスチャン・ベールのジョン役はファーロング君以外で一番嬉しい配役でした。

それとサム・ワーシントンがキャメロン作品にぴったりの雰囲気で

監督が違えどキャメロン作品を見てるようなワクワクを感じました。

 

(今調べたらアバターで既に抜擢してたキャメロン監督の推薦で、T4にもワーシントンが出てたんですね。)

 

 

 

 

 

〈そろそろ感想〉

 

 

それでターミネーター2の感想ですが

私はほぼ公開当時の中学生のころに固まっていて

今もその頃の感想と変わらないなと思います。

 

映画の感想って、後から変わる時もありますが、

感動した気持ちってファーストインプレッションが全てになりますよね。

私も一番大きな感動を最初に受けて、

その理由を何度も見るたびにかみしめて分析してる感じなので

あの頃の感動を今語る気持ちです。

 

よくスターウォーズの世代の方が

公開された1978年当時の世界中が興奮した感動を

当時子供だった頃の記憶で未だに生き生きと語られますが

その気持ちが分かる感じがします。

 

それと似た衝撃が私にはキャメロン監督の作品に感じました。

所見の時の脳が感電するような感動は忘れないですよね。

 

 

 

 

〈ターミネーター2が成功した要素〉

 

 

そんなターミネーター2がヒットした要素の一つとして

その当時かなり宣伝された、最新CG技術映像があります。

(これは監督の後の作品でも続いてく特徴ですよね)

T-1000という液体金属型ターミネーターの表現は

当時では驚きの技術で、この映像を世界中が楽しんだと思います。

 

36年が経った今見ると古く感じる部分もありますが、

それでも見せ方の工夫をあらためて見て取れて

良い作品だなぁと思いました。

 

 

ですが、私がいっちばんこの作品で好きだったのが

「最高に良いシナリオ」と、そしてなにより、

「キャラクターが抜群に良かった」ことでした。

 

 

 

今日キャメロン監督の作る作品の登場人物の

キャラクター性が好きだなぁと改めて思いました。

ターミネーター2は抜群に、エンターテイメント作品として

このキャラクターの魅力とオリジナリティが優秀だと思います。

 

 

 

 

 

というわけでキャラクター語りたい!

〈サラ・コナーの変化〉

 

 

そこでキャラクターの魅力を語らせていただきたいのですが

前作から続いて登場しているキャラは

サラ・コナーとT-800型ターミネーター(シュワちゃん。以下T-800)です。

 

この二人の人物の変化のさせ方が、今作は本っ当にうまい!!

 

 

 

変化をさせずに面白いものもシリーズものではありますが(寅さんとか)

このターミネーターという作品では、

わざわざT2を作った意味が感じられることが必要だったと思います。

それには第一に意味のあるシナリオが必要ですが、

私はこのキャラクターの魅力が作品成功の大きな要素だと思っています。

 

そうですね、最大3つの要素

【革新的CG映像(T-1000)+ シナリオ(脚本) + キャラクター(登場人物)】

このそれぞれで、最高に良いものを提供してくれたのが

この作品だと思います。

 

これらの売りが一つだけでも映画として売り出すこともあると思いますが

全てに全力で面白さ(新しさ)を盛り込んだ今作がヒットするのは必然だなと思います。

 

 

 

当時の私がまずしびれたのが、サラ・コナーの大変化でした。

今でこそ女戦士キャラは映画でも多くいますが、

ここまで隙なく鍛えられた体になった人は中々見ませんポーン

 

今日久しぶりに見て、あらためてリンダ・ハミルトンの体脂肪、やばいことになってましたw

サラ様と呼ばずにはおれないですよ。

 

最初の精神病棟での逃走までのシーンは何度見ても鳥肌がたつほど好きです。

あの、どこにでもいる冴えない(顔は可愛い)ウェイトレスの一般女子だったサラが

T2では自身がターミネーター並みの狂戦士みたいになってましたから。

病室で懸垂して博士を見るときの目つきは本当にイってました。

 

 

 

ハリウッド俳優が役作りに本気なのは色んな作品で見かけますが

ここまで一目で分かるナイフみたいな体脂肪率のボディにした人は中々見ないし、

そうしたおかげでサラのガチキャラっぷりが一見で分かる効果があり、

リンダ・ハミルトンの努力に敬服します。

 

この見た目の変化無くして、T2のここまでの成功はなかったと思えるくらい

私にとって作品最大の魅力の一つです。

 

 

 

 

〈T-800のポジションの変化〉

 

 

ここも監督の発想の天才性を感じます。

このシリーズ一番のスター、T-800(シュワちゃん)に

このポジションの大変化をさせたことです。

 

あのT1での、シュワちゃんの若さが鋼鉄のようで恐ろしさを醸し出してたT-800が

T2では味方につく、という最高最強の展開です。

T1からのファンにしたら美味しすぎて白目になります。

けれど、敵が味方になるパターンのおいしさは

多分古くからあるものだと思います。

 

ここで監督はただ「味方にしたで!どや!」では終わらず

ちゃんと必然性を持たせてるところがさすがだなと思います。

それには新たな重要人物、ジョン・コナーとの関係性があります。

 

T1で父を生まれる前から亡くしたジョンに、

あの最恐マシーンのターミネーターT-800が父親のような役割として再登場するなんて

T2を見るまでは誰も想像しなかったと思います。

 

当時の大スター、シュワちゃん自身が

アクションスターからコメディ作品の役でも活躍していて

世界中から親しみをもって愛されていましたから(少なくとも日本では確実に)

少年を守る巨体の最恐かっこいいおじさんなんて

人気になるにきまってるポジンションなんですよ。

 

 

けれどこの見せ方を何かの猿真似でやってしまうと

「狙いすぎ」感が出てダサくなってしまうと思うんですが、

キャメロン監督はこれだけでおいしい設定だけれど

ただおいしいからやっとこ!的な作り方じゃなくて

【ターミネーター1の続編として最も面白くて必然性のある設定とは?】

という視点から一番良いものを出してくれた感じがあり、

そういうこだわりを感じるから好きなんです。

 

 

「こんなシュワちゃんと、こんなT-800、皆見たかったでしょ!?」

の最高のアンサーだと思います。

ここがこの監督のアイデアの抜きんでてる所だなと思います。

 

まだ味方か敵か分からなかった冒頭のころの、

ジョンとやっと遭遇した時の正面から薔薇の花束を踏みちらしながら現れて

ショットガンを出すシーンは本作ベストシーンのひとつです。

 

 

 

 

〈ジョン・コナーに最高のキャスティング〉

 

 

私がキャメロン監督の作品で好きな要素に

監督の選ぶ役者さんのセンスがありますが、

このジョン・コナーに抜擢された新人のエドワード・ファーロング君は

当時それはそれは日本で大ブレイクしました。

 

ついにT2にて世界の救世主となる、現代のジョン・コナーが登場しますが

これがまた素晴らしいキャラクター設定でした。

あれから10年がたち、10歳のコナー少年登場ですが、

なんと世界の救世主がとんでもない不良の悪ガキに育っていて

10歳で2ケツでバイクを乗りまわし、ATM強盗をし、

そして顔がファーロング少年である。

もうここで勝ちだと思います笑い泣き

 

 

なになに、これがあのジョン・コナー!?

でも一切抵抗感なく、ジョンのシーンからぐいぐい引き込まれました。

やってることは悪ガキなのに憎めないのは、どこか悲しみを背負ってる感じが

あのファーロング君からいい具合ににじみ出てるから。

そして二人の謎の男(片方はシュワちゃん)がジョンを追い詰め、

そこからの大型トラックとバイクのカーチェイス。

息をもつかせぬ面白さでこちらをのめり込ませましたよ。

 

そしてアクションシーンが終わってからが、また目玉なんです。

ジョンとT-800のやりとりです。

ここが素晴らしく面白かったんです。

サラにとっては悪夢の存在のT-800でしたが

ジョンは子供の純真さですぐに彼に慣れて、

ターミネーターと少年が普通に会話するというシュールなシーンが展開します。

シュワちゃんはクールで怖い役もできるのに

元々の愛嬌があって、それが良い具合に今作にでてました。

 

しかもジョンのクソガキっぷりがさく裂して

ターミネーターが自分の命令に従うと知るや自分の子分のように使おうとする、

というのび太がやりそうな悪ノリシーンがまた面白かったです。

(あのお兄さんたち可哀そうだった赤ちゃんぴえん

将来は救世主だけどちゃんと子供らしい悪ガキ表現がめっちゃ面白いシーンです。

ここでやりすぎるT-800に「人を殺すな」と教えたり

ジョンがこれから成長していく片鱗が見えるのがまたいいです。

 

とにかくこのコメディ要素をターミネーターの続編に盛り込んだのは素晴らしいの一言でした。

T1だとホラー作品要素が強くありますが

T2はジョン少年が出たことで、一気にファミリー映画要素も加わりました。

 

 

ここで先ほども言った通り、

ただ美味しい設定だからでやっているだけだと鼻についたりするんですが

(マッチョロボットが可愛い子供と絡んでて、こういうの好きだろ!?的な)

しかしこのジョンとT-800の絡みでは、

ジョンが失った父親の代わりとしてのT-800という存在意味もあり

そして「AIが人類を滅ぼす」という作品テーマの中で

人との交流でマシンが愛を知るという新しい要素まで盛り込まれていて

ちゃんと二人の関係性に必然性があるんです。

 

T1からT2へのテーマの進化も含まれ

「美味しさ」と「意味」の両方を最適解で入れ込む監督の手腕を

惚れこまずにはいられないんですよね。

 

 

それとジョンの不良設定もとても自然で納得でした。

あれから10年の間にサラになにがあったのかの軽い説明で

出産から子育て=戦士としてのジョンの教育というサラの奮闘が想像できて、

父親のいない愛情が欲しい年ごろだったジョンがすれていくのも理解でき

全キャラの作り込みが本当にしっかりできていると感じます。

 

(こういう面でがっかりした作品を上げると、パシフィック・リム2や、ターミネーター3もそれにあたります)

 

 

 

 

〈そして新キャラT-1000〉

 

 

人気のメインキャラ3人に並んで、今回の敵役T-1000、

この4人の登場人物が、全員キャラがめちゃくちゃ立っていて

誰一人として役が食われていないというのが最高の布陣だったと思います。

4人全員がアイコンになれるくらいに魅力的と言うのは中々凄いことだと思います。

 

そしてここでも監督のセンスが光ってて、

ちゃんとT-800に対する存在として

もっともお互いが映えるビジュアルと設定を持ってきたと思います。

(ここに悪い例でT3を上げたいです)

 

 

T1では現代テクノロジーで対応できないほど強く感じた

恐怖の殺人マシーンだったT-800ですが、

それがシリーズ2になって再び現れた時には

旧式の少し劣勢な存在になっているんです。

こういう面白さがうまいんですよね。

ちゃんと続編の必要性を感じさせてくれるんですよ。

 

やりようによっては、もっと強くなったシュワちゃんによるさらなる恐怖襲来、

(人数が増えちゃったとか、機能が増えたとか)

という作りでだって映画化にできたと思います。(そういう作品も沢山あります)

けれどそこはキャメロン作品、そんな工夫のない同じ展開では続編はつくらないです。

 

 

そうして現れた新型のTー1000は、筋骨隆々だったT-800型にくらべて

とてもシャープでインテリジェンスを感じる、

しゅっとした体系のロバート・パトリックが演じます。

この配役がいいですよねおねがい

当時なにかのインタビューで「猫のような雰囲気の彼を選んだ」と見た気がします。

なるほど、めっちゃ猫っぽさあると思いました。

(そういえばファーロング君も猫っぽい。それでシュワちゃんがまた際立つ)

 

そして新型で強い方が、旧型よりもスリムだというのがまた

骨格でできた人間と強さ基準が違って、

IT世界のデバイスのように新型になるほどスリムで洗練されていくという感じが出てて

まさにマシンと感じる納得感がいいですよね。

 

そして当時最新技術の液体金属表現ですが、

昨夜改めてじっくり見たら、一番見たい面白い表現を沢山盛り込んでいたんだと分かって

こういう所のエンターテイメント的サービス精神が素晴らしいなと感じました。

(鉄格子をすり抜けるシーン、格子模様の床からタコの擬態のようにぬる~と現れるシーンなど

面白い表現を入れるだけ盛り込んでますよね)

 

そして今回のT-800の人間味にくらべて、とことん冷徹なマシンのT-1000ですが

最新型と感じさせた部分に表情がありましたね。

人間と対話するときに愛想笑いなどの表情演技ができるんですよね。

けれどほぼ無表情のシュワちゃんの方が温かみがあり

T-1000のロバートの氷のような表情との差はとてもよかったです。

(といいつつ、ジョンによる訓練でT-800もニヤリと笑むのは覚えてましたw)

 

とにかく映像の見せ方にこだわりが感じられるので

T-1000の記憶に残る名シーンも多いです。

(最後の液体窒素で一度体が氷り、腕が折れて驚いてる表情も好きです)

 

 

 




〈人気作品の続編で評価される作品づくり〉

 

 

キャメロン監督はエイリアン2でも評価の高い続編を作られています。

私は当時子供だったため、そういう世間評は知らずですが

単純にエイリアン2に興奮し大ファンになりました。

この監督のつくるエンタメ作品が純粋に好みなんです。

 

後々「良い続編を作るのは難しい」というセオリーが映画界にあること

キャメロン監督がエイリアン2でそれを覆したのが有名であることを知ります。

エイリアン2もT2も私の青春二大映画なので、

それらが面白かった理由を考えてみて

そもそもこの監督が大衆娯楽を作るのが得意な方なのではと思います。

 

 

 

映画に限らずですが、大衆向けの娯楽に走るほど

おバカや中身がないなどの評価が集まる内容になったり、

またテーマの深さに重きを置くほどに

難しさや地味さが高まって、商業としての売り上げは下がったりします。

 

キャメロン監督は、この娯楽に特化した作品を作るのが得意で

その上でも大衆に分かりやすいテーマを乗せつつしっかりとまとめる脚本力もあって

薄っぺらくはならずに良い塩梅で

派手さと厚みを持たせた作品を作るのが上手いんだと思います。

 

 

大衆向けって、言い方を悪くすれば「馬鹿でも分かる面白さ」を描くことで、

それをやりつつ「薄っぺらくならないように」作ってる作品が私は大好きで、

キャメロン監督作品にはいつもそれがあり、

そして世界的にヒットする作品の条件とも思うんです。

 

 

続編を作るにあたって、色々な難しさはあるかもしれませんが

一番良くなかった例としてターミネーター3(T3)では

『人気作品のタイトルに乗っかって』作ったというような、

作業仕事のような作り方を作り手に感じられてなりませんでした。

 

キャメロン監督は、「タイトル(前作)を越えてやる」と思ったかは分かりませんが

見た感想としては確実に、人気作品のタイトルの下に自分が入り込んでいる印象はありません。

とにか書いたとおり書いたとおり、元々のキャメロン監督の、元々のキャメロン監督の

また逆から言うと、『興行成績=いい監督』という事でもないので

キャメロン監督は大ヒットタイプの特性の人なのだろうと思います。

(もちろん”才能ある監督”の中での特性です)

 

 

その監督が続編を作ると、前作のルールをある程度覆して(エイリアン、ターミネーター)

あらためて「一番面白いものを提示しよう」という意識で作っているのが感じられて、

けれど前作を無視するわけでなく、ちゃんと前作へのリスペクトもキープされてて、

そして必ず常に新しいものを提示してくるチャレンジ精神があって(映像技術など)

それらをちゃんと心地いいバランスで、最終的にまとめ上げてるのが

認められる続編を作り上げた手腕だと思いますし、

なにより、頭の良い人なんだなと感じます。

 

 

なんというか、好きで映画を見てると

最終的に編集ですっきりまとめ上げるのって結構難しいんだろうなと

色んな作品を見てると思わずにいられないです。

 

 

 

 

 

 

あほみたいに長くなりましたが

私は個人的にとにかく映画は面白くないと嫌なんですよ。

 

ただそこには好みもあるので、

たとえばエイリアン4なんかは人気がないようですが、

私は結構好きだったり、個人差がでますよね。

 

 

そんな中とかく私が許せなかったのがT3です爆笑

まあ、大好きなT2からの続編だったので、

許せないのはファンゆえのふり幅だとも思います。

 

 

短く語らせていただくと、まさに「ビッグタイトルに乗っかっただけの作り」と感じて

あのストーリーをつまらなくされた、という失望が強かったです。

内情を知るわけではないですが、多分本当に

「お金になるから作られて、抜擢されたからやっただけの監督」

そういう印象しか感じられませんでした。

 

いや、一度見たきりで細部は忘れてるので申し訳ありませんが、

特に当時一番腹が立った私の感想は、

「3としての工夫が、”ターミネーターの女版だしてみました”だけとか、なめとるんか!」

でした滝汗滝汗滝汗

 

 

 

いやぁ、上で長々と語った通りの、

T2の作りへの高いリスペクトがありましたから(面倒くさいファンです)

それと同じレベルを他の監督に求めるのは酷かもしれないと思いますが、

けれど「エイリアン3」みたいに、ちょっと作風変わりすぎて人気出ない作品になったとしても

監督のビジョンや作家性を入れ込んでいたり作りに挑戦があれば

むしろ許せたかと思います。

 

 

あれだけ作家性のある作品の続編が、どう見てもシリーズに愛を感じない作りだったので

それはそれは失望したのです。

 

いや、美人のモデルみたいな女優さんにターミネーターをやらせて

筋骨隆々なシュワちゃんをボコボコにさせて、

それだけを目玉にしようって雑すぎるし、何よりダサい。(あ、もう辛口に言わせてください)

マッチョイズムを男女逆転させました、だけを目玉にする発想が正直2003年当時で既にダサい。

強い戦う女性キャラはもう映画業界でもサブカル業界でもすでに出てて

それだけで珍しい時代でもなくその先の工夫が必要だったのに、

T3の新しい売りはどうやらそこだけだったのだ。

 

むしろ女ターミネーターを出したいのが新しい監督の作家性だったのなら

逆にそのダサさ埋めるための不可アイデアが必要だった。

細身のしゅっとした新型がT-800シュワちゃんをボコるのはもうT2でやってるから、

T3の女性型はその意味でも新しくない。だからさらに新しい何かの要素が必要だったけど

そのアイデアがないまま「女性だよ!」を売りにしたというのが絶望的に感じた。

この悪い意味のダサさを見ると、かえってキャメロン監督のセンスを感じました。

 

 

せめてもうT2は越えられないだろうから

作家性ばりばりの人が作った別物の続編でも見てみたかったです。

あ、そういう意味で、個人的にT4は楽しめて好きでした。

もうT3で続編は諦めているので、つながりとかを見たら色々否定の声もあるかもしれないですが

バイク型ターミネーターやクリスチャンベールがジョン・コナーとして魅力的だった事など

T4という映画の良い所が結構好きでした。

 

そして5作目のニューフェイトはリンダ・ハミルトンが出ている点が最高でしたが

ちょっと個人的ひっかかりがまたあり、あちらもちょっと残念でした。

 

こんな長くなった内容をもし読んでいただいた方がいましたら、

大変ありがとうございました魂が抜ける

 

とにかく、キャメロン監督にはまだまだ元気でいてもらって

宮崎駿監督なみにアバター続編など作品を作り続けていただきたいです。