トラウマを重大視してませんか？

どうしていまのわたしは報われないんだろう

どうして何をやってもうまくいかないんだろう

どうして世の中になじめないんだろう

どうしていつも人にいじめられてしまうんだろう…

辛い現実にぶちあたったとき

人は理由を欲しがります。

いまの自分がそうなっている、わけを欲しがるのです。

わけがないと、とても現実を受け容れられないからー。

人間にとって苦痛なことの一つに

「無意味である」

ということがあります。

以前読んだ小説の中に、囚人への最大の罰則が

何のためにそうするのか聞かされず

土を毎日毎日掘り続け、ただ掘り続けて

それがある程度済んだら、今度は掘ったばかりの穴を土で埋める。

そしてまた理由もなく掘り続け、また埋める

というものだった

ということが書いてあって、ゾッとしました。

無意味な行為、意義のないことにもかかわらず

やりつづけなくてはならないことは

わたしたちにとっては苦痛なのですー。

なので、人は現状の苦痛の意味を欲しがり

過去に原因や理由を求めてしまうのです。

そうでないとあまりにも耐えがたい、耐えられないー

ということがあるでしょう。

でもそれを欲するばかりに

過去のトラウマに重きを置きすぎてしまって

身動きが取りにくくなる

ということもあります。

身体の辛い症状においても

医者にあなたは〇〇のホルモンの分泌が弱いので

このような症状が起きています

とか、これは遺伝的なものなので仕方ないです

と言われて、ホッとするということもあります。

もっともわたしは医者の話をまともに聞かず

言いつけを守らなかったおかげで

顔面神経麻痺の症状から劇的に速く回復したこともあります。

では、心の問題はどうでしょうか。

さまざまなカウンセラーやヒーラーのところに

「わたしがいまこうある理由・答え」を得ようと

訪れる人が多くいます。

先祖代々の因果関係や

前世からの影響など

指摘されて、何か自分の苦しみが承認されたような気がして

自分の苦しみを正当化できる気がして

気持ちが清々しくなることもあるでしょう。

自分が特別な存在になったような気がして

自分をゆるせる気持ちにもなれるでしょう。

でも、それと自分の苦しみが解放されたこととは

実際違うのです。

本当のところどうなっているのか知りたい

と、真実を求めているようで

どんどん囚われてしまいかねません。

「あなたはこうだからこうなんですね」

と、立派な理由をもらうと

一瞬自分が認められたようで安心します

しかし、その安心感と引き換えに

苦しみの承認を受けたことで

わたしはこのままでいい

という安逸で怠惰な状態に

い続けることになりませんかー

それでいいのならいいのですが

その状態を選択したのは自分自身ですから

その状態を受け容れるしかない。

受け容れたくないなら

変わりたいなら

どうしていつもこうなんだろう

なぜこうなってしまうのだろう

から

過去も現状もどうあっても

わたしはこうなりたいー

という視点の変化が必要です。

そこから第一歩を歩み出しましょう

無意識の世界は

理由や原因の追究より

未来を創造することで

過去が崩壊し

囚われから解放されるのですー

量子場調整は、そんなことをしていきます。

河口湖サロンにて...