酒と歌の日々
生きていくことは詩に

この春はもう何度目の春か

毎年この時期に

この風が吹くと感じる

懐かしさとさみしさの

ああ、このにおい

昔から同じ

風が連れてくる

私の生きた時間を

 

この春はあと何度来るのか

流れていく景色が

だんだんと灰色になっていく

 

昨日は忘れ去られ遠くにいってしまけど

時は永遠とさらに続くのだろう

一人、そしてまた一人

そこにおいて 

どんどんと道を伸ばしていく

 

窓を開ければそこに見える

流れていく時間が

だんだんと早くなっている

 

本当はほしかった暮らしがそこにあり

ほしかったあの人がそこにいるか

ひとつ、そしてまたひとつ

そこに消えて

果てしなく時は先を急いでいく

 

あたたかい唇

やわらかい頬

あなたが私を力強く

抱きしめてくれる

 

あふれてくる涙

熱くなる心

手の平の少し湿った

感触がここちいい

 

熱い吐息

ぬけていく力

私の心は体になり

ぽっかりと浮かんでいる

 

もうどうでもいい

あなた以外の世界なんて

もうどうでもいい

あなたがいれば

もうどうでもいい

あなたの鼓動を聞いていたい

宙に浮くあなたの車は

ターボエンジン

爆音と体に響く振動が

心地よくて

隣で私は夢心地

 

どこでも連れてって

いつまでも走っていて

遠く果てまで続く道の向こうに

たくさんのまぶしいきらめきが見える

ずっと向こうの夢の国まで

 

あなたの自慢のシートに

背伸びする私

邪魔するのはチェンジギアー

バックミラーで

あなたの顔を確かめる

 

どこまでも連れてって

いつまでも走っていて

窓に映る景色が次々変わる

赤や黄色の街並みと光

ずっと遠くの夢の国まで

 

静かな夜が悲しい

自分のつまらなさが悲しい

何もやっても思い通りにならず悲しい

明日のことを考えるのも悲しい

若い自分に戻れなくて悲しい

 

母が高齢だから悲しい

息子が帰ってこなくて悲しい

誰も自分をわかってもらえなくて悲しい

一人で眠るのが悲しい

誰にも愛されない自分が悲しい

 

悲しいから歌うんじゃないんです

叫びたくて歌んじゃないんです。

苦しさを紛らわすためじゃないんです

すべてを忘れて歌うんです

 

大人になるってどういうことだと思うの

君に問うよ

暖かい夏も 凍える冬も

一人で生きていかなきゃならないってことなんだよ

泣きたい夜も 見えない明日も

一人で乗り越えなきゃならないってことなんだよ

守られているあなたは

今を楽しみなさい

明日を夢みなさい

 

 

大人になるってどういうことだと思う

自分に問うよ

独りぼっちを認めることだと思うよ

さみしさを我慢すること

虚しさを見つめること

哀しみをこらえて笑えること

嫌いな人とも付き合うこと

だからひと時の

愛する人との

時間を大切に

 

これをお前に、と会うたびに

しわくちゃの封筒

ほら、いいからしまっておきなと

断っても私におしつける

 

大丈夫、大丈夫と私に伝えてくれる

心配しなさんな、

毎日来なくていいんだから

自分の仕事をしっかりやりな

 

あなたの笑顔を思い出すたび

こみあげてくる

思い出だけを残して

いかないで

いつまでもそこにいてほしい

 

箪笥の奥の引き出しから

古い小さな箱

もう私は使わないからと

大切にしてた金のネックレス

 

まだまだつけるときもあるから

しまっておきなよと

でももっていってと

行くたびにもらう古い箱

 

あなたの笑顔を思い出すたび

こみあげてくる

思い出だけを残して

いかないで

いつまでもそこにいてほしい

 

 

 

 

 

 

 

①道の終わりが見えてきたとき

人は振り返り遠くを見渡す

大きい山のふもとに置いてきた

深い河のほとりに置いてきた

何かをやっと思い出す

 

かたく握った両手の中の

黄金の塊と思っていたものは

すでに固く冷たい石になり

そこら中にたくさん落ちていた

 

他の大切なものを振り払い

このゴールに運んでいたのだと

たくさんの冷たい石が

ポケットにも大きな背中のカバンにも

詰め込まれている

 

道なき道を歩いてきたはず

苦しい時を乗り越えてきたはず

険しい山にも苦しみにも耐えてきた

悲しいときには無理して笑い

自分一人の力だったか

 

かたく握った両手の中に

一番大切なものをつかんでいた

これが世界で一番価値があり

生まれて生きてきたあかし

 

他の何も持てないほどに

このゴールに運んでいたのだと

たくさんの冷たい石が

ポケットにも大きな背中のカバンにも

詰め込まれている

 

 

 

 

 

いつでも何かを探している

朝起きると 何かをしなければいけない気持ちにかられ

でもそれが何かはわからず探し始める

それは

パソコンの中にあるだろうか

引き出しの中にあるだろうか

君に伝えたことだったろうか

どこかにメモしてあるだろうか、、、

 

とげのように引っ掛かり

何をやっても落ち着かない

なんなんだろう

やらなきゃいけないことはなんだったろう

 

 

いつも何かを求めている

どんなに素敵なものを手に入れても何かが足りない

これではなかった、もっと欲しかったものは

そして

ひとつ目はすぐに飽きて

ふたつめは引き出しにしまい

みっつめは箱すらもあけないで

どこかにしまったことすら忘れて

 

影のようにひきずって

いつも何かを求めている

なんなんだろう

私のほしかったものはなんだったんだろう

 

 

 

かっこよくいきたい

 

そりゃ誰だって 本当は・・・って思っていることがあるよ

でもそんなこと愚痴ってもどうしようもない

言い訳したいこともあるだろう

そんな時こそ何も誰にも言わないんだ

 

退屈な人ほど 人のうわさをするもんさ

つまらない人ほど ゴシップ大好き

そんな人になんと思われても ほおっておこう

 

せめてかっこつけていこう

かっこつけて生きよう

辛いことがあったって 気にしないふりでもいいから

唇の端で笑って 前を向いて生きよう

 

 

 

その怒り、、でも、言いたいことは全部言ったらダメ

口に出す方が楽だけど 後で自己嫌悪に陥ることになる

うらみつらみ悪口は自分に返る

ちっぽけなことだよ みんな許そう

 

あってもなくてもいいような

そんなことには目をつぶろうか

そんな風に生きていくことは できないだろうか

 

せめてかっこつけていこう

かっこつけて生きよう

辛いことがあったって 気にしないふりでもいいから

唇の端で笑って 前を向いて生きよう

 

 

最近は人の顔をよく見ない

そもそもじーっと見たりすれば

気持ち悪がられる

幼い頃からの友達は

イメージで見てる

かわいい頃や優しい目の君がいる


人の顔には全てが映る

苦しみのしわや 笑いすぎのしわ

目の縁の怒りや戸惑いの瞳

曲がってしまったその鼻も

愛嬌と言えばちょっといい


イメージ作った相手と話す時は

真実の心を伝えられてないだろう

過去に生きてる

幼い頃言われたのは

恥ずかしいよ

君は話す時じっと目を見つめてくるから


人の顔には全てが映る

重いまぶた 自慢げの口角

疲れ果てた目の色悲しみの瞳

薄茶色の肌の重ねた年月

そんな全ても君の命のしるし