千一夜語り第四夜:SETIに参加 | CLAYの日記

CLAYの日記

老後の為の忘備録

第四夜(SETIに参加)
2002年05月02日
 皆さんは”SETI”をご存知でしょうか?
これは2000年5月17日から始められた「地球外知的生命体探査実験」のことです。
プエルトリコにあるアレシボ天文台にある電波望遠鏡のデータを、世界中のインターネットに接続されたコンピュータで分散解析させて、知的生命体の痕跡を探そうというものです。
Yahoo!で”SETI”と入力して検索すると、沢山引っ掛かってきます。
そろそろプロジェクトも終了だったと記憶していたので、一応成果(あるわきゃないか…)を確認しようと見に行ったところ、好評につき1年延長とか??
個人的には、測定する周波数帯が独善的に決められているなどの問題があり、これで知的生命体を見つけるのはかなり難しい(というか殆ど無理)ではないかと思うのですが、まあそこはそれ、お祭りに物見遊山で参加するのも一興かと(笑)、遅ればせながら早速参加することにしました。
 
 内容を調べてみると、ソフトウェアには2種類あり、
1.スクリーンセイバーが起動したときに働くもの
2.コマンドラインから起動するもの(Windows版のみ)
があり、1.が標準のようです。
要求スペックはPC/AT機であれば、Windows95以降、メモリーは32MB以上、HDDの空き領域10MB以上でOKとのことです。
これにより、一度に300KB程度のデータを受取り、全てのデータ解析が出来れば結果を送り返し、次のデータを受取り…の繰り返しをするようです。
常時接続であれば、一連の動作を自動で行ってくれるので、無人動作も可能のようです。

 取り敢えずホビールームのマシン(Pentium100MHz)に入れて
走らせて見ると、これが結構時間かけて解析してる。
スクリーンセイバー版ではグラフィクスも綺麗に出るんだけど、
如何にもMPUを浪費している感じがして私のような貧乏性向け
ではない(笑)
 
 
PC/ATユーザーにはそういうのが多いのか(そんな理由ではないと思うけど…)、ちゃんとコマンドライン版も準備されているため、今度はこちらを試して見ました。
Windows95の場合は、Winsockをアップデートしないと駄目なので、これを忘れないように実行してからになります。
動作させてみると、今度はやっぱりなんか味気ない…
(笑、アー言えばこう言う。。。)、
 

どうも”-VERBOSE”オプションがあるようなのでこれで実行すると、1データの解析毎に表示をしてくれます。
これで実行する、1データ解析…ふんふん、結構時間掛けてるねぇ、次データ解析…うむうむ、次データ…次データ…次データ…うーん、見ている間には300KBのデータ処理は終わらなかった。。。

 よく調べると、1ユニットの処理に2,3日は費やすとのことなので、見てる方がアホみたいなのでやめました(笑)
個人の実績もちゃんと出るようです、まだ稼動28時間目なので、実績はゼロですが(笑)
 
 まあ、こんなことやってても、本業のホビー用途(!)に支障が出るだけなので、こちらにはSETI専用マシンをあてがい、24時間稼動で高尚勝つ雄大なる世界規模の実験に参加し、その一助を担うことにしよう、ああそうしよう(笑)

 …ということで、ターゲット…というか、現在余ってるM/Bは、Windows3.1を入れて悦に入ってた「FMV466D3」のバラックしかないので、これを専用機とすることに決定。
なんとか戦線に投入できそうなので、取り敢えずWindows95の導入に入ろう。。。
…うーん、CD-ROMの余剰がないよねぇ、ホビーマシンから全てを借りるしかないかな?
ということで、システムの導入風景。”hobby”からCD-ROMとモニター、K/Bをを拝借してインストール中。
 
 
 ま、考えてみりゃ24時間稼動させるんなら、電力消費は少ない方が良いよねぇ。
元より大したことさせる余力もないんだけどCD-ROMだって、インスト終われば外されるし、、FDDも要らないよねぇ。ひょっとするとキーボードだって、稼動後引っこ抜いても問題なく走るだろうし(笑)
 
 さて、これで戦線投入だ!…と思ったら、プログラムが走らない、何故!?
よく見ると、32MB入れたはずのメモリーを28MBしか認識していない。組み合わせは16MB+8MB*2枚なのに、どれをどう持っていっても28MBにしかならない。
最後にはホビーマシンから8MBを外し、8MB*4枚の組み合わせも試したものの、こちらは起動すらしませんでした。

取り敢えず各方面(いつもの弟と、いつもの掲示板)に助力を求めておくことにする。
…というところで、取り敢えず努力はしたので、SETIの方は連休中はホビーマシンに稼動させておくことにします。

2002年05月04日
 弟の家に遊びに行き、転がっているキーボードと、頼んでおいた16MB*2枚のSIMMを貰う。
「駄目なんじゃない?」という話であったが、ちゃんと認識したので、余りの16MBと8MBを足すも、合計はやはり52MBにしかならない。。。まあゼロではないのでこのままということで。。。
常時稼動だと64MBを要求しているけど、これはリコメンドなので必須ではないということでしょう。
  マシンのスペック
 M/B:FMV466D3
 CPU:80486DX2/66MHz
 RAM:52MB(認識分)
 HDD:340MB
 LAN:EtherJet(10M)
 ビデオ:GL-CD5434(1MBオンボード)
 FDD:無し
 CD:無し
 音源:無し
 ケース:子供の工作の残りの板切れ
  (部品はネジと電線、テープで貼り付ける)
 電源についている排気ファンでCPUを冷却したかったのですが、ケーブルが届かずこの配置になりました。
うんうん、ちゃんと走るぞ…でもCPUが熱い。。。
 

 私のホビールームは閉めっ放しだと夏場は50度を越えます。(因みに冬は氷点下)
当然この状態で自分では使わないけど、機械は稼動させる。
冷却ファンを追加するのは愚の極みだし、、、やはり電源の冷却ファンを使うのが自然でしょう。
ということで、転がっていた塩ビパイプのエルボを使って、冷却ダクトを作りました。
 例によって、取って付けたような(実際その通りなんだけど…)出来栄えで、送風も微々たるものですが、流石にあるとないとでは大きな違いで、触れない程熱かった物が一気に冷却されて、お風呂のお湯程度になりました。
 

 設置状態は右上の写真です。
 

よしよし、順調順調。。。ついでに電力消費を減らすために、HDDは1分で切れるようにする等の最終調整を行い、スクリーンセイバー版を常時稼動に設定して、5月5日から24時間の連続稼動に入りました。
 
 …うーん、でも計算は遅い。1データ返すのに10日以上掛かりそうですね。
HPを見ると、「…あなたのコンピュータの空き時間を利用して…2,3日に1度データを送るだけ…」なんて書いてあったけど(笑)
我が家のマシン程度では、向こうが痺れを切らして他にデータを振られてしまうかも(笑)
 
 当初3万台程度集まればよいと言うことで始まったプロジェクトらしいですが、いきなり30万台からスタート、現在時点で370万台が登録され、少なくとも1データ以上返したものが240万台程度あるようです。
35GB/日のデータを240KB/パケットに区切っていますので、毎日146万台のコンピュータにデータを振らなければならない勘定になります。
平均して3日でデータが戻るのであれば、その3倍の438万台のコンピュータが必要ですが、実稼動はその半分なので、解析は遅れているでしょう。
事実、私のコンピュータも、現在2001年8月のデータを処理しています。
あれ?なんか計算よりも健闘しているなぁ…世間の一般大衆はもっと高性能のコンピュータを使っているんだろうか(笑)
(2002年5月28日修正:文中本SETI計画は2000年より開始されたと書いてありますが、その後の調べで1999年より開始されていることが判りました。訂正すると同時にお詫びいたします。)
 
 1年でどこまで頑張れるかは見ものだけど、Windows95の「45日問題」をクリアしていないので、時々はリスタートの必要があるでしょう。
他にも分散処理のプロジェクトが色々あるようなので、参加してみるのも面白いかもしれませんね。