京都~大阪~奈良/AXIS90 | CLAYの日記

CLAYの日記

老後の為の忘備録

2004年08月15日(日)
 08時起床、家内と子供達もまだ居る。
何時に実家に帰るのかと聞いても「子供のTVが終わったら…」という気のない返事なので、私の方がしびれを切らして先に出ることにする。
…空がどうにも泣き出しそうな雰囲気だ。雨具は¥100ので間に合わせようと思ったが、急遽まともなのを追加装備する。
09時丁度、出発。走行の感じは下の通り。こうやって見るとやっぱり小さいね。オドメーターは3,179kmからスタート!
 
 

 湖岸道路から行く予定だったが、変更して旧国道8号線から通称"朝鮮人街道"と呼ばれる道へ入る。
何故こう呼ばれるのか等、歴史的な背景は不明。
何分田舎道でご覧の通りの交通量。のんびりと60kmで巡航する。
 
 
 実はこのまま南下して京都に入った方が近いのだが、当初夜学時代の友人(年上)の家を訪問するつもりだったのと、是非Axisで渡ってみたいと思っていたので、琵琶湖大橋を通る。
件の友人は「放送業界に夏休みはない!」ということで、残念ながら会えず仕舞いであったが。。。
橋の通行料はなんと¥20ポッキリ!原付は安くつくね。
途中から125ccのスクーターが付いて来る。車種は不明、詳しくないもので。
少なくともダッシュ力はAxis90よりも格段に落ちるようだ。橋の上り坂で巡航速度に入るとやや向うが早かったが。。。
渡りきった所の道の駅でトイレ休憩と、どうにも足の納まりが悪く疲れるのでシュラフを縦置きに変更。
 
 
 

 …走っていると、「うーん、おかしい。何故か近江大橋が見えるぞ。。。」ということで、早くも道を間違える。
迷っていないだけマシか…ということで「京阪京津線」に復活。15,6km程のロス。
ここを過ぎて山科の辺り、12時30分に93km走行地点で第一回目の給油。何分愛称が「スタイリッシュ・アーバン・ランナー」なAxis90故、満タンではなかったものの、この調子だと航続距離は120km程度か?
京都に突入すると流石に交通量も多くなり「二輪走行禁止」の立て札も出てくる。
そういや昔中型二輪に乗りたての頃、うっかりここを走ったことがあったなぁ…滋賀県ではついぞみないのでこんな標識忘れてたぞ。
 
 
 13時00分、「¥180ラーメン」の看板を見かけるので、人間の方もチャージブレーク。
¥280のカレーラーメンにする。Axis90は控えめに駐車場外の片隅に停車。
 
 

 この後は国道を乗り継いでひたすら能勢に向かう。
田舎道に入り交通量が少なくなるので、またマイペースで巡航する。
実は10年ほど前に「日曜大工でわが家を建てた」という本を読み、この家が能勢町だったので、是非機会があれば見てみたいと思っていた。
もう少し意地の悪い言い方をすると、10年経った姿を見てみたいということだろうか。
10代の頃は「プレハブのソーラーハウス」を建てたいと思い建築士になりたかったのだが、大阪在住時代は「マンションでも良いんじゃないの?」となり、最近は「やはり純和風建築やね」となっている。
純和風は出来たてはパッとしないが、年数が経ってもそれ程経時変化が少なく、長持ちするというのが人生経験でわかったことなのだ。
自作の家が10年でどうなるか、どのようにメンテされているのか…ということを少し見てみたかったのである。
 
 14時30分現地到着…いやぁ、本当にあった(当然か)、一軒家かと思ったが、十数件の団地の中の一つで写真よりも密集してる。
ついでに周囲のレンガや塀、物置なども増築されているようだ。。。元気だなぁ。私なんてカーポート一つが作りたくても作れないのに。
著者の藤岡さんは現在は独立されれ「ほぶ・はうす」という事務所を経営されているようなので、興味のある人はご覧あれ。
著作権に引っ掛るのかも知れない…でも著書やご自身のHPでも公開されているので大丈夫でしょう。
宣伝にもなるし。
 
 
 満足したのでひたすら南下し、葛城山キャンプ場を目指す。既に予定から1時間以上遅れてる(単に出発が遅かっただけか?)
ここからは長いぞ。
 
 池田市…結婚前に嫁が住んでた場所なので、よく通ったなぁ。。。
でもすっかり変わっててアパートの位置は検討も付かなかった。
 
 
 大阪市内に突入。この辺からJOGの二人乗りの兄ちゃん達と暫く並走。
二人なのによく走るなぁ…と思ったら黄色ナンバーだった。
年式から見て私のAxis90と同じエンジンだと思うんだけど…チューンしてるね。
(私のはド・ノーマル)
この後友人宅近くの深江で給油。119km、この辺りが航続距離の限界か。

 今までもよくエンストするようになっていたのだが、この辺から多発するようになる。
本当に大丈夫なのかと不安になる。
市内のど真ん中の信号待ちでエンストしたのは流石に大丈夫ではなかったが。。。
 
 
 途中またまた道に迷ったのでスケジュールが遅れっぱなし。
目的地まで20km以上あるのに、既に夕日が眩しすぎる。
夕暮れまでに辿り着けるのか?
この辺りから今日の夕食を買い付ける店を探す…が結局18時35分に分岐点の小島交差点を過ぎても見つからなかったので暫く走るとセブンイレブンがあったので、ここに寄る。
…が、何もないぞ?近隣住民は生活の糧をどこで購入してるのだ???と思い、更に暫く走ると「オークワ」という店の看板に「食料品、酒」とあった。
今までもちょくちょくみた看板なんだけど、「ドラックストア」としかなかったので、無視してきた。
これがこの辺りの食料店らしい。ゆっくり選んでいると日が沈んでしまった。。。19時丁度に店を出る。
 
 

 さて、実はここからが大変だった。
住所を見ると地図では小島の交差点から3km程度だったので、すぐかと思いきや全然着かない。
近所のオジさんに聞くと「ここから5kmくらいあるよ」と言われ、5km走ったがまだだ。
「葛城山園地」の立て札がところどころにあるので、これかと思い走っても走っても着かない。
途中で軽トラが走ってきたので止めて、運転してるお姉さんに聞くと「はい、まだ先ですけど」と、「この時間からこいつ何すんねん。。。」という感じで答えられた。
そこから先にまだ走るが、まだ着かない…ひょっとして道を間違えたのではないか?と思い一旦引3kmほど引き返して立て札を確認してまた戻るということの繰り返し。
暗いし、焦るし、おまけに凄い坂道。アクセル全開で25km/hしか出ない!私は一体どんな坂道を走っているのだ?!ビールを満載した袋が指に喰い込んで痛いぞ。
「日没までに野営の準備を済ませるべし!」というキャンプのイロハを確実に逸脱してる。
 
 結局20時丁度に葛城山キャンプ場に到着、走行82km。
本日の走行距離合計294km、予定よりも大幅にオーバー。道に迷ったのとキャンプ場が予想以上に遠かった。
しかも、キャンプ場が閉鎖されてる…予約してたのに。。。他に止まる客がいなかったのか?
向かいの敷地の休憩所を利用して大々的にオートキャンプをしてる人たちがいた。
トイレから盗電して明かりを付けてる剛の者だが、話し声は年配みたいなので、声を掛けると女性が出てきて、「こちら側にテント張ったら?」と言われたので、ここに野営することにした。
手早くコンロに火をつけ、湯が沸く間にテントを張る。
メニューは「ご飯」と伊藤ハムの「荒引きステーキ」(なんのことはない、只の厚切りのプレスハムだ)、「マグロフレークの缶詰」、クノールカップスープの「ほうれん草のポタージュ」、ビールを呑みながら飯を食う。
実は娯楽用品は何も持ってこなかったので、携帯電話でBBSにアクセス、メールを入れるとすることがない。
先ほど焙っておいたスルメをアテに、ウィスキーを呑んで22時半頃就寝。。。
 
 

2004年08月16日(月)
 04時前に目が覚める。ものすごい濃霧。
ちょいと睡眠時間が足りないかと思いウトウトしようと思うが寝付けず、05時に起床。
何、昨日の実績で準備に2時間程度は掛かるようだから、これくらいで丁度よいのではないか。
…ということで、昨日と同じ近くのトイレに水を汲みに行くと「飲めません!」と書いてあった…煮沸したし、一晩お腹も痛くならなかったから大丈夫だろう。
…でも見てしまったからには仕方がないので、向かいのキャンプ場の水道を借用する。
朝食のメニューは「インスタントラーメン」「クノール・カップスープ(昨日の残り)」「コーヒー」。
その後撤収準備。06時30に片づけが済んだので神社と展望台に行く。
 
 葛城山キャンプ場。
ご覧の通り通せんぼがしてあり入れなかった。
ここからの景色は絶景。
 
 
 向かいの公園で野営
本当は国立公園でのキャンプは御法度なんだけど、非常事態だから仕方ないよね。
 
 
 
 うーん、こんなところまで上がってきていたのか。
そりゃスクーターも走らなかったはずだ。
 
 
 
 歯を磨いて出発準備完了。
一応お向かいさんには声を掛けてから出る。
07時00分、丁度良い時間だ。
 
 
 昨日昇ってきた道を見てびっくり!このヘアピンカーブの連続!!
アイドリングで降りるとエンストするので、結局エンジンオフのまま麓までの約10kmを転がり落ちる。
将来電動になったらこんなに静かなんだろうねぇ、、、ということで、無音のままブレーキング操作のみで30km/h程度ののんびりペースで自然を堪能しながらの下り坂。
 
 
 昨日の夜に思いがけず燃料を2/3も消費したため、伏原で早々と給油。
24号線⇒370号線⇒169号線と乗り継ぎ吉野まで。
 
 
 
 既にお盆休みは終わってるのではないのか?
でも吉野川はデイキャンプでテントが沢山。
ツーリングのバイクにも沢山出会う。
 
 
 ここから大宇陀に向かう。
前にテレビで「住み易い町」ということで出ていたところだ。
わが町長浜も雑誌では何年も住み易い町No.1だったので、こちらはどんなところかと思い、見てみたかっただけ。
なんのことはない、田舎度はわが町よりもちょいと上かも知れないけど、移住するほどの違いがあるわけでもない。
でも気候的には非常に良いかも。。。
 
 

 この後三重経由で帰るつもりだったが、十分に堪能したし明日は仕事なので無理は禁物かと思い、「針T.R.S」という道の駅を目指してそのまま信楽経由で帰ることにする。
いよいよ滋賀県入り…であるが、その前も先も山道で、ガソリンスタンドがない。
燃料計もいよいよレッドゾーンに入り、心細くなる。
 
 

 ようやく信楽町内でスタンドを見つけて最後の給油。
 
 
 精神的にゆとりが出来たので1kmほど戻り、狸を見に行く。
「分福」という店で、陶器も売っているが食事もできるようだ。
丁度12時なので、ここで昼食にする。メニューはオリジナルの狸丼、¥950なり。
器は可愛い狸の丼、店の中で¥2,100で売ってた。
 
 
 
 満足してスクーターに戻ってくると…「地図がない。。。」ここまで来たからには地図がなくても戻れるけど、、、周辺や店の中に戻って探すが見つからない。
盗られたんだろうか。目も慣れて見易い地図だったのに。。。(ゼンリンの関西道路地図1/10万)
しゃーないのでそのまま帰路に向かう。
そういや、ここはこのまえ瀧音さんとサイクリングで来た道だよねぇ、、、
その後有料の日野~水口グリーンバイパスを通る。これも原付は¥20…安いねぇ。
…で14時30分に自宅着。オドメーターは3,711km。総走行距離は532km。
愛車Axis90よ、ご苦労さんでした。
 
 

 帰り道々オイルランプが時折点灯していたので、まずはオイル補充、2/3程は入ってたけど。
それとアイドリングの調整…これで大丈夫だろうて、、、多分。
一度やってみたかったけど、二度と出来るかは不明。日帰りツーリングは多分やるかも。
こんなに楽しいのならもっと前からやっときゃ良かったと思うけど、思ってみても出来なかったんだよねぇ。。。
もう暫くしたら子供達も相手をしてくれなくなるだろうから、そうなったらゆっくり走るか。
走行データ
走行距離:初日294km、翌日238km、合計532km