〈理解進まぬ食物アレルギー〉「知らなかった」では済まされない、誤食によるアナフィラキシーを防ぐには Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン) (ismedia.jp)
タイトルは仰々しいが
エピペンはためらわず打て というのはわかる。しかし
いずれのアレルギーでも、症状が出たときに素早く対応することが肝心だ。何かを食べた後、嘔吐や息が苦しい、ぐったりしている、意識朦朧、失禁などの症状があったら、アナフィラキシーを疑い、姿勢をあおむけに寝かせるなど安静にして救急車を待つのが望ましい。嘔吐があるときは吐しゃ物がのどに詰まらないように顔を横向きにする。
チヂミを食べて亡くなった女児はアナフィラキシーショックの症状を抑える自己注射薬「エピペン」を携帯していたが、女児が「打たないで」と言ったことから担任が打つのをためらい、処置が遅れたことも問題となった。エピペンは症状が出てからなるべく早い時間に打つ必要があり、命を守るためにもためらわずに打つ必要がある。
給食での死亡事故を受け、文部科学省は特定の職員だけでなく、だれもがエピペンの使用を含めた対応ができるように日頃から学校全体で取り組むよう通知を出している。ただ、名張市の認定こども園の事故ではアナフィラキシー発症後の対応が不十分だったことが報道されている。
学校給食での死亡事故は10年以上前のことだけに、若い教員では記憶にないかもしれない。幸い、米粉パンでのアナフィラキシー発症事例は大事に至らなかった。
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では 危機前提の危機管理 と いくら幼児とはいえ 「治療の拒否」という表示意思の尊厳をどうするかという 二つの問題をごちゃまぜにしてはいないか? 打たないでという意思表示を乗り越えてエピペン注射を強行するには
「知らなかった」では済まされない、誤食によるアナフィラキシーを防ぐには
といったタイトルに示されるような エピペンを打つことを常に完全な是としたガイドラインではなく まずは「こんな時には教員はどうするべきか?」についての全社会的な討議ではないか。書かれているから 決められているから実行すべしといった教条主義は このような特殊状況下のもとでは 当然生じる 教員の逡巡に対しての適切な答えを提供しない