神奈川「白笹鼓 特別純米」凡庸な甘旨味が目立たないように静かに地味に踊る | 酔い人「空太郎」の日本酒探検

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意欲ある先進地酒蔵のお酒をいただき、その感想を報告します。
SAKETIMESにも連動して記事を載せます。

自宅の晩酌に神奈川県秦野市の金井酒造店さんのお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。

2本目はこれです。

 

 

白笹鼓(しらささつづみ)特別純米」。

 

金井酒造店を2021年10月に買収した投資会社のくじらキャピタルは、DXで業務改革を短期間に進め、黒字転換の目処が立ったところで、売却先を探します。

そして、白羽の矢が立てられたのが、地元でフリーペーパーの発行などを通して地域おこしを推進していたココハダLAB(椎野祐介代表)でした。

 

 

椎野さんは随分迷ったそうですが、秦野市唯一の酒蔵で造る酒は地域の特産品として宣伝すれば可能性はあると2023年春に買収を決断しました。

そして、「地域に開かれた酒蔵」「未来を醸す酒を造る」をビジョンに据えながらも、それまでの銘柄である「白笹鼓」を捨てずに、「笹」をブランドの柱に据える商品展開を2023年秋以降展開してきています。

今度の動向に注目です。

 

さて、2本目のお酒は1本目と同じ65%精米の純米酒、火入れです。

 

 

上立ち香はごく大人しい酒エキスの香りが。

玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に油膜を張って、スベスベの感触を振りまきながら、淡々としたムードで忍び入ってきます。

受け止めて保持すると、促されるままに素直に膨らみ、拡散して、適度な大きさの硬めの粒々を速射してきます。

 

粒から滲出してくるのは甘味7割、旨味3割。

甘味は上白糖系のドライなタイプ、旨味はシンプル円やかでいささか凡庸な印象で、両者はゆっくりとごくオーソドックスな舞いを見せます。

流れてくる含み香は地味めの酒エキスの香り。

 

後から酸味は僅少、渋味は少量現れて、渋味が味わいの輪郭をつけます。

甘旨味は目立つのを嫌うようにして、あくまでも地味に静かな舞いに終始するのでした。

 

 

いささか印象に残りにくい酒でした。

それでは、金井酒造店のお酒、3本目をいただくことにします。

 

お酒の情報(25年42銘柄目)

銘柄名「白笹鼓(しらささつづみ)特別純米 2023BY」

酒蔵「金井酒造店(神奈川県秦野市)」

分類「特別純米酒」

原料米「不明」

酵母「不明」

精米歩合「65%」

アルコール度数「15度」

日本酒度「不明」

酸度「不明」

情報公開度(瓶表示)「△」

標準小売価格(税込み)「720ml=1804円」

評価「★★★★(7.45点)」