心配を投げかける行動 | セカンドバースからの道しるべ

セカンドバースからの道しるべ

すべてはあなたのために起こってすでにあなたの中に答えはある

 

自覚できず、明らかにせずに、

これまで認めることがなかった 投げかける(投影)こころ、

自分で自分の成長を妨げている かも知れない

 

 

具体的に、どのようなことを彼女は認められていなかったのだろう?

 

 

 

前回の、心配は何の為にするのか の続きです。

 

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「今、向かっています。電車の遅延がなければ、13時半には着きます」 という

合流予定の仲間から12時に届いたグループへのメッセージに対し、

「今、ランチで〇〇レストランに入ったところです。お昼は?」

という返信を彼女がしていました。

 

 

 

一見なんでもなさそうなメッセージのやり取りですが、

心理療法士・村中先生は、

「到着時間の連絡が来ただけ。

お昼はもう済まして来るであろう時間、大人である本人が自身で考えること」

と、彼女が返信をした理由に何かがあると考えました。

 

 

 

なぜ返信をしたのか理由が分からない彼女、、

なぜなら、反射的な無意識の行動で自らを落ち着かせていたからでした。

 

 

 

自分がここに居ること仲間に伝える ということが隠れていました。

他者に心を配るのは、自分に心を配って欲しい という意識からだったのです。

 

 

 

保育所で、夕方まで親のお迎え待っていた幼少の頃、

彼女は、

自分のことが大事じゃあないから早く来ないの?

心配だったら、早く迎えにくるでしょ?

 

 

 

という、不安や寂しさを感じ、

心配をして欲しいこころ の反応として、反転した行動に現れていました。

 

 

 

”心配”という言葉の意味自体、分かっていなかった保育所の頃から、

小学生になってから、 心配 という言葉の使いかたを理解したであろう出来事も明らかになりました。

 

 

 

彼女の場合、対人援助職を選んだ理由にも重なっていたのか、

人を過剰に案じる という、他者への投影 をしていたことを認められるセッションとなり、

自分を落ち着かせる必要がなくなった彼女の心は、また軽くなっていました。

 

 

 

成長を促すセッションは、続きます