問題!
「原子力発電の「原料」はなに?」
さあ、みんなで考えよう!
分かりましたか?
答えは「ウラン(235U)」です。
実は、原子力発電の「原料」は『放射性ヨウ素131(131I)』ではありません。
さて、原発の問題がまだまだ続く日本ですが、原子力発電の原料は「ウラン」なのに、なぜ『放射性ヨウ素131(131I)』が関係してくるのか、皆さんは知っていますか?
まずは原子力発電の「発電の仕組み」を見てみましょう。
原子力発電所では発電の原料となる「ウラン」の原子核に中性子を当て、「核分裂」させたときに一緒に出る「熱」を利用して大量の「電気」をつくっています。
原料「ウラン」は大きな特徴が4つあります。
①少ない量で大きなエネルギーを取り出すことができる。
一般家庭1年分の電気を発電するために必要な燃料は、濃縮ウランならば0.011㎏、石炭ならば1210㎏。
②石油や石炭などの燃料に比べて輸送や貯蔵がしやすい。
天然ウランを製錬・濃縮して、直径約1cm、高さ約1cmのペレットと呼ばれる物に加工したものを使用。
③使用済燃料のリサイクルも可能。
④発電時は、CO2を排出しない。
です。
「ウラン」に中性子をぶつけると「核分裂」がおき、「ウラン」はほかの物質に分裂します。
その一例として、分裂で「イットリウム(103Y)」と『放射性ヨウ素131(131I)』が生成します。
『放射性ヨウ素131(131I)』は、
A:自然界では、徐々にエネルギーを放出して最終的に「キセノン(131Xe)」に変化します。
B:人間界では、『放射性ヨウ素131(131I)』は通常のヨウ素(127I)と同様に甲状腺に集まる特徴があるため、うまくコントロールできる場合は「治療」や「検査」に使われます。
しかし、コントロールできない状態では『放射性ヨウ素131(131I)』は甲状腺に集まり、周辺の組織や細胞を損傷させ、「甲状腺がんの原因」にもなりえると言われています。
また、『放射性ヨウ素131(131I)』は「揮発性」があるため、不具合により原子炉から漏れると、大気中に拡散、広範囲にわたる汚染が問題になります。
なお、被爆予防には「ヨウ化カリウム製剤」が有効とされています。
甲状腺に集まるヨウ素には量的な限界があります。
『放射性ヨウ素131(131I)』の汚染の恐れがある場合には、『放射性ヨウ素131(131I)』が甲状腺に集まらないようにするため、事前に「ヨウ化カリウム製剤」を服用し、『放射性ヨウ素131(131I)』による影響を予防することができます。
(ただし、すべての人が、国・県や市からの服用指示があった場合にのみ服用することが基本ですし、服用できない方などもいます。)
参考資料:
RP.+ 入門!甲状腺疾患(2018 春 Vol.17 No.2)
参考URL:
https://blogs.yahoo.co.jp/ito_pharmacy/69572453.html (『原爆』と『水爆』の違い、そしてその脅威)