皆さま

 

いわゆる願望成就系の言説は、思考やイメージを設定することと、成果を得ることとの間に系統的な理論がないことが多く、その因果関係がブラックボックスになっています。

 

今回は、引き続き祈りがうまく成果につながらない場合の対処法について、心理学的な理論も踏まえてお話しいたします。

 

よろしくお付き合いくださいませ。



Q.祈願終了後、「叶わないかもしれない」と不安になってしまったら?
 

A.できないんじゃないかとか、そういう思いが半分、顔をもたげてくると、叶わないですね。こういうものは100%信じるという「信」の世界だから、それを疑うというようなビジョンとか、思いがかすめると、瞬間的に消えてしまいます。疑う気持ちがどこかにあるのだったら、やめておいたほうがいいということです。


私の知っている人で、直観が強い女性がいたのですが、勘が当たりすぎることをを気味悪がって、自分で否定してしまうと、とたんに自分の勘が当たらなくなるのですね。

 

つまり、疑う気持ちがあると、逆の方向に作用するのです。願ったことと逆のものが起こってしまう。こんなはずじゃなかったというのがとんでもないことが起こったりするわけです。


Q.祈りが叶いづらい人と叶いやすい人というのはありますか?
 

A.性格的な問題もあって、前に述べた「シャドウ」が強い人は願いが叶いづらいのです。シャドウとは表に出ているその人と、真逆の自分です。ふだんの生活では押し殺している自分といってもいいでしょう。

 

 

 


もうひとつ、シャドウは「なれなかった自分の姿」でもあるわけです。「なれなかった自分」をいっぱい持っている人は何者にもなれません。つまりシャドウが願望達成のための足を引っ張ってしまうのです。


Q.シャドウを消すにはどうすればいいのですか?
 

A.シャドウは誰にでもあるものですが、ある意味「適当」に生きている人は、シャドウを解放しているのですよ。

 

ところが警察官とか、教育職とか、正義感を強く持つ必要のある職業の人、あるいはもともと正義感・責任感の強い人は、どうしてもシャドウが強くなってしまうのです。善人であろうとすればするほど、深層心理では極悪人の自分が強くなってしまうという構図になります。

ほどほどのところで少しは解放してやらないといけないのです。こういう人は「ちょいワル」ではないけれど、あるところでは適当になることも必要なのです。

 

悪いことだってちょっとはしてもいいぐらいのスタンスで生きていけばいいと思うのです。絶対に「悪を認めない」といった一面的な態度でいると、自分の内部でどんどんシャドウがたまっていきますから。

 

これも陰と陽のバランスを整えることにつながります。


 

Q.人の悪口などもいっていいのでしょうか。
 

A.本当は自分の中で悪感情を発散するような自己対処ができればいいのだけど、でも、悪感情は悪感情としてバーンと言葉に出してしまったほうがむしろすっきりすることはあります。もちろん人に対して、それを直接言うのはよくないけれども。それはひとりでもできることですから。 


もうひとつシャドウに向き合うための心理学的なアプローチというのがあります。

 

それはたとえば一番簡単なのは、自分と同性で、一番嫌いなタイプの人間と仲よくすることです。それをやるというのがシャドウと向き合うということです。自分が一番虫の好かない、「こんなやつ大嫌い」みたいな相手が、実は自分のシャドウです。
 

なぜならその「嫌いな人」というのは自分の投影なのです。多くの場合、自分の中に持っているものを人に投影して、その人が邪悪だと思ってしまうのです。
 

これは同性に限ります。異性は自分の異性愛に関する問題なので、また別問題になってしまうので。同性で一番嫌いな人。そばにいるだけでむかつくみたいな人間のことをよく思うとか、仲よくするように心がけるというのがシャドウを克服するということなのです。


Q.そうとはいえ、嫌いな人を好きになるのはなかなか難しいのですが(笑)。
 

A.それを意志の力によって、ネガティブなものをポジティブに変えるのです。これは意図的、意識的にやらないとだめです。その人のいいところを一つでも見つけようというところから始まる。

 

 

 


私なども教育的な仕事をずっとやっていましたからわかるけれども、確かに相性はあります。私自身だって苦手な生徒もいるのですが、でも、その人の中に絶対いいものがあるから、それを見ようとするのです。一つでもいいところを見つけたら、それを好きになるということですよ。それの積み重ねで、だんだん相手を受け入れることができるようになります。


嫌いな人、苦手な人に対してはつい悪い点ばかり見てしまいがちだけど、ひょっとしたら、その人はもっといいものを持っているのかもしれない。それを自分が妬んでいたり、毛嫌いしていたりするだけかもしれない。

 

自分にも原因があることを気づくことこそが大事なのです。人のせいにばかりしていては前を向いていけませんね。

 

 

 

 

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