皆さま

 

スピリチュアル系の用語として、よく目にするものの1つに「超意識」という概念があります。この概念はいつごろ、誰がどのように定義したものかをご存じでしょうか。

 

このブログのポリシーとしては、言葉の使い方、用語の定義について細心の注意を払っています。それが曖昧なまま何となくフワッとした感じで使われることは混乱を生じさせるだけでなく、霊性に関わる分野に対する無用な誤解を生み出すと考えているからです。

 

ということで、用語の問題から掘り起こしてみました。地味ですが、これが大事な作業です。

 

 

今回もかなりの長文になりましたが、よろしくお付き合いくださいませ。

 

 

 

・特定の東洋の伝統において、バリエーションはあるが(仏教、ヒンドゥー教、道教を参照)、個人が最高の知識、苦痛からの自由、完全な精神的洞察力を獲得した状態のこと。瞑想やヨガなどの実践は、この状態の達成に向けられる場合がある。


・人間性心理学の伝統において、創造的なインスピレーション、霊的な洞察、至高体験の達成に関連するより高い意識状態。認知を参照。


・イタリアの精神科医ロベルト・アッサジョーリ(1888–1974)の著書で、超個的意識の同義語。トランスパーソナル心理学を参照。


・カール・ユングの分析心理学では、集合的無意識の別名。

 

以上がアメリカ心理学会による心理学用語事典からの引用となります。

 

 

今回は、超意識あるいは、高次の自己(higher self)と呼ばれる概念を人の霊的な発達プロセスの中に位置づけた研究者、ロベルト・アッサジョーリの統合心理学について見ていくことにします。

 

なお、この記事の執筆にあたってはイタリア語に精通している縁者の方の協力を得ています。イタリア語サイトの翻訳作業をしていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

 

参考情報源

 

 

 

 

 

アッサジョーリの略歴

 

Roberto Assagioli(Roberto Marco Grego、1888年2月27日ヴェネト州ヴェネツィア生-1974月8月23日トスカーナ州カポローナ没)はイタリアの精神科医、神智学者(teosofiaの語源:teoはギリシア語θεόςで意味は神(キリスト教の神ではない)sofiaは同じくギリシア語σοφία, で'sapienza'意味は知識、英語のサピエンスのこと)でイタリア心理学界の中でもっとも型破りで幅広い才能を持つ人物の一人。

ユダヤ人Leone GregoとElena Kaula夫妻の一人息子、2歳で実父を失い母の再婚相手であるEmanuele Assagioli(医師)の養子になり苗字を継いだ。

1910年フィレンツェで医学の学位を取得、学位論文「La psicoanalisi(精神分析)」はチューリッヒ大学付属精神科病院Burghölzliで書かれた。Burghölzli病院でフロイトからユングを紹介され、ユングの影響でイタリアに精神分析を導入した。イタリア人として唯一国際精神分析協会に属し、臨床治療にも携わった。

1909年~1910年までフロイトが設立した雑誌に寄稿し、フロイトの最初の著書「Psiche」の出版にも関係したらしい。同本は後にフロイト自身から同意を得てアッサジョーリがイタリア語に翻訳した。アッサジョーリは心理学と精神療法を研究し、精神療法の分野で独自の治療法psicosintesi(プシコシンテジと読む:psicoの語源はギリシア語のpsychoで意味は「魂に関係する事」もともとは印欧語で「息をする」という言葉だった。また現代イタリア語sintesi(語源はギリシア語で意味は「組み合わせる、一つにする」)には「様々な考えを砕いて一つにする」という意味がある)を発展させた。

アッサジョーリはイタリアにおけるフロイト思想普及の第一人者で、1912年フランチェスコ・デ・サルロの若い弟子たちと一緒に雑誌「Psciche」を創刊、アッサジョーリは編集長&プロモーターになり、第2号(1912年3月-4月)はまるごと精神分析に関する記事で占められた。

1914年時点では既にフロイト思想から離れている。アッサジョーリはフロイト思想は人間の魂を限定的に捉えたものと考え、プシコシンテジを特徴づける理論、実践、自動形成、治療の構築に励んだ。プシコシンテジでは分析の視点を精神の活動過程である総合的側面の傍らに位置付け、彼が定義する“人間の精神を超越した”魂の領域にまで研究範囲を広げた。

1915年アッサジョーリはマルケ州アンコーナの軍病院神経科センターの副院長になった。

1926年小冊子「Psychosynthesis. A new metodo of healing」を出版、同年ローマでプシコシンテジ研究所を設立したが、ファシズム時代に閉鎖され、フィレンツェで再開、現在に至るまで同地が本拠地である。ここからイタリア各地に同研究所の支部が作られた。1940年第2次世界大戦が勃発、反戦主義活動で逮捕された。ユダヤ人の血によって罪はより重くなったと思われる。数年後釈放されて戦中はアレッツォの所有地で過ごし、1945年活動を再開する。1973年、数人の弟子&協力者とともにSocietà Italiana di Psicosintesi Terapeutica(イタリアで最初の合法的サイコセラピスト養成所)を設立した。八か国語に訳された彼の文書はヨーロッパ、南アメリカ、アメリカ、インド、オーストラリアの研究所で公開されている。

 

 

統合心理学とは?

 

イタリアのロベルト・アッサジョーリの統合心理学(伊:Psicosintesi;英:Psychosynthesis)は、人間の内界に潜在している力を開発するために考案された実践的な理論です。

 

アッサジョーリは、内界の力の中でも人間の意志の力の訓練とその実生活への応用を通じて、人の精神的な進化をめざす心理学を確立しようとしました。

 

彼の理論は、フロイトの精神分析学、ユングの分析心理学、マズローの人間性心理学などの3大理論を下地にしながら、東洋の総合的な人間観、西洋の分析的な思想を融合させ、全体としての人間の成長を目指す独自の概念と技法から構成されています。


人間には、本来自分の外界をコントロールする力と内界をコントロールする力が備わっています。現代科学は、人間の外界への力を十二分に発揮した結果、飛躍的な進歩を遂げました。科学は外界に存在する物質に働きかけ、これをコントロールするための技術を多く生み出したのです。

その結果、人々の生活は物質的に豊かになり、より広い疇をもち、より刺激的なものへと変化しました。電気、ガス、水道、TV、ラジオ、ネット、交通手段など、外界に関する限り、私たちは何でも欲しいものを手にすることができるようになりました。

一方、現代人は自分の内界、特に深層意識において何が起こっているかについて、ほとんど無知です。自分自身の感情、衝動、欲望などがどのようにして発生し、これをどうやってコントロールしたらよいか分かっていない人々があまりにも多すぎます。

 

こうした心の働きは無意識的な心理プロセスによって支配されていることが、深層心理学の研究によって明らかになっています。しかも、無意識の領域には自分の中心、自分の本当の自己とでも呼ぶべきものが宿っていると考える研究者もいます。

しかし、実際にそのような部分に気づきながら生活を送っている人は皆無に近いのはないでしょうか?

こうして、現代人は外界に向かおうとする力を強く意識しながらも、内界への力の存在にますます疎くなっていき、その力のバランスが乱れてきています。その結果、心や身体を病み、人間関係の軋轢に苦しみ、争いや戦争を繰り返し、自然環境さえも破壊するようになってきています。

このことは、先進諸国において、物質的な面での豊かさとは裏腹に、精神面で傷ついたり、疲れはてたり、燃え尽きたり、エネルギーが枯渇してしまっている人々が増えてきているという事実を見ればわかるでしょう。

現代社会では、生活のテンポが急故に加速され、欲望を満たすための多くの刺激や情報が氾濫し、政治や経済のシステムが複雑化していき、そこで生活している人々はまるで何かにせきたてられるように生きていかなければならなくなっていますい。

人間が作り出した外界は、いまや人間自身の精神機能に「こうしろ、ああしろ」、「これを見ろ、あれも見ろ」、「これを考えろ」、「あれについても判断しろ」、「怒れ、悲しめ、笑え、喜べ」と執拗な要求を突きつけるようになったのです。

このような状況に至って、個人の将来や人類の未来について、「このままでは危ない。一体私(私たち)はどうなってしまうのだろう?」と危機感を募らせるようになってきた人々もいます。
 

 

精神機能に関する星形モデル

 


アッサジョーリによれば、現代人が抱えているこうした外側の力と内側の力の宿命的なギャップを埋め、なくしてしまう方法には、二つのものがあるといいます。
 
1.外側の生活を簡素化する……極端なことを言えば世俗を離れて、隠遁生活を送り、近代的な生活とは縁を切り、大自然の中で原始生活を送ることである。実際、電気もガスもTVも携帯もない所で、田畑を耕しながら自給自足の生活を送っている人々もいる。

 
2.内側の力を開発する……もし上にあげたようなライフスタイルが自分には実行不可能だと感じるならば、自分の内側に潜んでいる力に気づき、これを開発する以外に健全な精神を養う道はなくなる。
 
 

アッサジョーリは、こうした内界の力の中でもっとも基本的で、優先的に扱うべきものが、人間自身の意志がもつ巨大で、自覚されていない潜在能力だといいます。

意志の訓練とその活用は、人が行うすべての努力の基礎となります。なぜなら、意志は人間の人格の中で中心的な位置を占めており、人間存在の中心、本当の自分と密接な結合関係をもっているためです。

また、意志の働きは、

 

われわれがなすべきことを決定するとき

 

それを実現するための必要手段の選択と運用

 

あらゆる障害と困難に直面したとき、

 

それに屈する事なく自分の目標の達成を果たそうとするときに、必要不可欠の精神機能だからです。
 

 

アッサジョーリは、人の内界、つまり心の世界をその働きの違いによって以下の図のように分類しています。

 

1.感覚
2.情動-感情
3.衝動-欲望
4.想像力
5.思考
6.直観
7.意志

 

中心点:「私」もしくは個人的自己

 

精神機能の星形モデル

Assagioli,R. 2010 The act of will. Synthesis Center Inc. に基づいて作図

 

 

この図は人間の精神機能を図式化したものです。

この精神機能の星形モデルは、ユングの精神機能の4類型を拡張したものです。ユングの場合、個人の心理的エネルギーが外界に向かうのか、内界に向かうのかによって「外向性-内向性」を想定し、これに感覚、感情、思考、直観の4つの精神機能を組み合わせて、2×4=8通りの性格類型を考えています。

これに対し、アッサジョーリの場合は、個人的な自己を中心として、「意志の力」が6種類の精神機能のいずれに向かうかによって、個性、人格を記述しようと試みました。

意志の果たす役割は、人格の中心的、基本的な位置に存在しながら、他の全ての精神機能や精神力を「私」の思うように刺激したり、調節したり、方向づけをすることによって、自分の定めた目標に到達させる働きです。

意志の働きに十分に気づき、これを鍛えることによって、私たちは自分がなることのできるどのような人間にでもなれるのだと「統合心理学」では考えます。したがって、意志をコントロールすることは、超越的自己実現への道につながるというのが要点になります。

 

さて、これらの精神機能の間には2種類の結びつきがあります。一つは自然発生的で、条件反射的な結びつきであり、もう一つは意志によって影響され、支配され、方向づけられる結びつきです。

このような結び付きのあり方は、もっぱら無意識的な精神活動によって決定されていきます。

無意識という心の領域は、アナログ時代の映画のフィルムのようなものにたとえることができます。しかもこのフィルムのリールは無数に存在します。その中には使用済みのリールと未使用のリールとがあります。毎日の生活の中で、私たちの心のフィルムには、さまざまな映像が焼き付けられていきます。過去の経験の蓄積に伴って、どんどん使用済みのリールが無意識という格納庫に納まっていくのです。

その中には、怒りや憎しみ、恐怖、嫉妬といった否定的な感情のラベルが貼ってあるリールの山もできています。これを深層心理学ではコンプレックスと呼びます。コンプレックスとはいうなれば、感情に彩られたイメージの複合体です。ネガティブな感情ばかりとは限りません。愛着や愛情も含まれることがあります。

 

日本では劣等コンプレックスの概念ばかりが広まっていますが、これは数あるコンプレックス概念の中の一つです。

こういった心理要素は、私たちの日常的な行動に有形無形の影響を与え、ときとして病的な行動に駆り立てる原因にもなります。この感情的イメージの塊を壊したり、取り除くのが精神分析を初めとする心理療法の目的になります。

しかし、私たちの無意識のほとんどは未だに使われていないフィルムのリールです。この部分の無意識は変化しうるもので、外界からの影響を受けやすいものです。

このフィルムにどのような映像、イメージ、印象を焼き付けるのか、ということを考えるときに、意志の働きの重要性が出て来るのです。

 

意志によって導かれた多くの経験は、無意識の層にどんどん蓄積されていき、やがて自分がイメージした通りの人格形成を達成することになります。

そのために、まず気づかなければならないことは、「自分は全体的な存在」であるということです。
 


意識領域の卵形モデル

 

 

アッサジョーリは、本当の意味で自分になること、「大きな自己実現」をするということは、意識的な自己が上位無意識と断絶するのではなく、それに触れることが必要だと述べています。さらに「超意識」「高次の自己」と接触することで気づいたことを意志の力によってコントロールし、日常的に反復実践して根付かせる必要性を説いています。

 

 

意識領域の卵形モデル

Assagioli,R. 1965 Psychosynthesis: A Collection of Basic Writings. The Viking Press. より作図

 

 

アッサジョーリの1965年オリジナルバージョンでは、「上位(高次)の自己」(The higher self)と表記されていて、その後”The act of will”(2010年版)では”The transpersonal self"=超個的自己と変更されています。

 

 

高次の自己は今ではスピ用語にもなっていますね。

 

 

当ブログでは、以下のように卵形モデルに基づく「意識の地図」を確定したいと思います。

 

 

1.下位無意識(サブパーソナリティ)…フロイトのいう無意識とほぼ同じ。すなわち動物的な本能や攻撃的衝動、トラウマやコンプレックス。また、低次の超心理的現象(意識の干渉、生霊、呪詛、ポルターガイスト等を含む)を引き起こす意識領域も含まれる。

 

2.中位無意識…覚醒状態の意識と同じ様な心的要素から構成される。振り返ったり、思いだそうと努力することで自覚できる近過去の体験や出来事など。フロイトの言う「前意識」とほぼ同じ。

 

3.上位無意識(超意識)…人生の意味、成長、真、善、美、愛、創造性、潜在能力などへの気づきと衝動。魂の目覚め。強い感動を伴うピーク体験の発信源。全体としての人間性を進化させる衝動とエネルギーの源。いわゆる、霊性意識も含まれる。マズローの言う超越的自己実現への欲求(自己超越)に伴う意識の拡がりともほぼ対応している。

 

4.意識野(日常的な気づきの領域)…直接気づいている自分の表向きの顔。感覚、イメージ、思考、感情、欲望、衝動などの意識的心理作用の流れ。

 

5.意識的自己(個人的自己)…意識の中心。私がいま、ここにあるというアイデンティティ感覚。「小さな自己」とも言い換えることもできる。

 

6.高次の自己(超個的自己)…いかなる意識体験も超えており、それによって影響されないような純粋に本質的な存在。心の全体性を統括している存在。意識的自己は、この個人性を超えた自己の投影であり、本来は一つの実体である。超個的な自己の体験は、感動したとき、人と真に触れ合ったとき、危機に直面したときなどに自然に突然起こることがある。

 

7.集合的無意識…ユングのいう集合的無意識と同じ。宇宙の歴史、万物に通底している意識でもある。


 

アッサジョーリは、本当の意味で自分になること、大きな自己実現をするということは、意識的な自己が上位無意識と断絶するのではなく、それに触れることが必要だと述べています。さらに上位無意識から気づいたことを意志の力によってコントロールし、日常的に反復実践して根付かせる必要性を説いています。

 

 

意志の力の使い方

 

意志の力を使うときに、知っておかなければならない心理法則があります。

 

それは次のような命題から構成されています。これを知ることによって、意志の力を実用的に使うことが可能となります。

 

 
法則1…イメージ(心的映像;考え)は、それに対応する身体的条件及び外的行為を生み出す。
 

法則2…態度,動作,行為はそれに対応するイメージと考えを引き起こす傾向がある。それはさらに法則3にしたがって対応する情動や感じ(feeling)を引き起こしたり強化する。
 

法則3…考えやイメージは,それに対応する情動や感じを呼び起こす傾向がある。
 

法則4…情動や印象は,それに対応する,あるいは関連する考えとイメージを強化する傾向をもっている。
 

法則5…欲求,切望,動因(drive),願望は,対応するイメージ,考え,情動を喚起する傾向がある。イメージや考えは法則1にしたがってそれに対応する行為をもたらす。
 

法則6…注意を向け,興味を持ち,確認し,反復することは,その中心となる考え,イメージ,心構えを強化する。
 

法則7…反復してある行為を行うことは,その行為を持続していこうという気持ちを強化し,また,その遂行をより簡単で,よりよい形でなされるようにする。そして最後には,その行為は無意識的に為されるようになっていく。
 

法則8…さまざまな機能のすべて,またコンプレックスや,サブパーソナリティの中の諸機能のいろいろな組み合わせは,われわれの気づかないうちに,われわれの意識的な意図とは無関係に,あるいはそれに逆らって,何らかの手段を用いて目標を達成しようとする。
 

法則9…イメージ,動因,欲望,情動は,表現されることを欲している。
 

法則10…心理的エネルギーは,表現の道を見いだすことができる。(1)直接的に(発散,カタルシス)。(2)間接的に,象徴的行為(行動化)により。(3)変容過程により。
 

 

ここではイメージにまつわる法則1に着目して解説を試みます。


人の心に浮かんだイメージは、その人の運動神経を通じて筋肉系を活性化させ、ついには行動に至らせます。この法則は、多くの心理療法で活用されているし、たとえばアスリートのイメージトレーニングにも応用されている法則です。

 

要するに、これは催眠効果、自己暗示の効果として知られてきたものです。

 

ここで、人格の中心にある意志は、それぞれの個人の中で、自分が立てた目標や計画を遂行するために、イメージ、想像力、思考力の心理エネルギーを動員し、活用することができます。

 

たとえば、「私は勇気ある行動をとりたい。」と思っている人が、心の中で繰り返し「私は勇気の人だ。」と唱え続けたり、そのような行動を自分が既にとってしまっているイメージを何度も思い描いていくうちに、これが実現する可能性が高まっていきます。


逆にこの法則を病理的な行動に至らせるために使うこともできます。神経症、心身症、自律神経失調症の患者は、自ら病気になっている自分を知らず知らずのうちにイメージすることで、身体にさまざまな症状を併発し、過酷な外界から逃避することを可能にしていると考えることもできます。

 

さらにいえば、政治家や宗教家などでカリスマ的なリーダーシップを発揮する人も、このイメージ法則を巧みに使っています。 

 

 

今回取り上げたアッサジョーリの統合心理学は、現在のトランスパーソナル心理学の土台となった古典的な理論の1つです。

 

「超意識」「高次の自己」といった概念が統合心理学には取り入れられていますが、これを遡っていくと19世紀後半に登場した神智学思想にたどり着きます。

 

それがアメリカのニューエイジ、日本におけるスピリチュアルにも援用されていき、広まっていったのではないかと考えられるわけです。

 

 

参考文献

 

ロベルト アサジョーリ (著), 国谷 誠朗 (翻訳), 平松 園枝 (翻訳) 1997「サイコシンセシス―統合的な人間観と実践のマニュアル 」 誠信書房


ロバート アサジョーリ (著), 国谷 誠朗 (翻訳), 平松 園枝 (翻訳) 1989 「意志のはたらき」誠信書房

 

 

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