みんな大好き「シャインマスカット」、30年前からコツコツ育ててきた『山梨の宝』である。今では岡山県や長野県でも栽培が進み、それまで頭打ちだったぶどう農家復活のシンボルとなった。
スーパーで買うと、高いものは一房2,000円もするが、それだけの価値がある。小粒のデラウエアや巨峰・ピオーネ、山梨特産の「甲斐路」を超え、いまや“高級ぶどう“といえば「シャインマスカット」一択である。
なになに?そこに総裁選真っ最中の“シンジロー“農水大臣が、「農産物の知的財産保護に向け、優良品種のライセンス許諾による海外生産を進める」と公言。
「そりゃ困るぜ、冗談じゃねえ!」と毎度おなじみ山梨の“長崎“知事をはじめ、関係者が文句をつけに行ったというニュース。(陳情を受けて一旦棚上げ?)
まあ無断で栽培して、品質の悪い果物を世界にばら撒くようなアジア諸国の事例もあるため、しっかり“お墨付き″を与えた上で品質管理をした方が今後のためだ、との意向もあるのだろう。
しかし、単純に山梨のぶどう農家は海外産の「逆輸入」などもイメージされるため、本能的に反対する気持ちはよく分かる。せっかく立て直した経営基盤を揺るがしかねない“事件“なのだから。
ことの是非はともかく、これでシンジロー議員への「党員票」、山梨では激減するに違いない。(それでもこの時期に発表するのは既に「盤石」ということか…。
👤国産のシャインマスカットは“ハズレ“が少ない。でももう少し安くなっても良いとは思う。
NZでの栽培が許可されたら、「逆輸入」のシャインマスカットが販売される。逆に「輸出」のチャンスは閉ざされていく。
(産地以外では)賛否両論ありそうな話題である。
【小林久ホームページ】