少し前まで、旧知の社長(家族経営の下請け建設業)に頼まれて、無報酬で“監査役“を務めていました。
「リスケ(返済猶予)」申請に伴う改善計画の策定をしたり、税理士に代わって“バンクミーティング“にも、心細い社長と共に私も参加してきました。
しかし、何かと口を挟む私のことを「顧問税理士」は面白くなかったのでしょう。
「破産したような人が監査役を務めていると、金融機関の印象が良くない。それにそもそも役員にはなれない」という“根も葉もない“理由で退任させられました(笑)。
まあ元々無報酬だし、迷惑をかけるのも不本意なので、「いいですよ、これからも頑張ってください!」と言ってお別れしました。
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それから2年、昨日久しぶりにその社長から連絡が来ました。
👤「メインバンク(信用金庫)が債権を回収会社(サービサー)に売り渡してしまった。これまでより月々の返済額は減ったが、自分のクレジットやキャッシングもできないし、他の銀行からも返済条件見直しの連絡があった。何とか助けて欲しい!」
私が「顧問税理士は何と言ってますか?」と聞くと、
👤「月々の返済が減ったのはいいことだと言っている」との返答…。
お人好しで世間知らずのその社長は、銀行が「債権回収業者」に債権を売却する意味を知らないようだ。
加えて、そうなる前に手を打たなかった「顧問税理士」に腹が立った。
☝️もちろん、もうご縁のない私は、「大丈夫ですよ、税理士とよく相談してください」と言うしかない。そうなってしまえば、私にはもう打つ手は無い。
メインバンクは「半期(9月)の見直しの一環です。リスケが長い(5年)のでやむなくこうなりました」との判断。
社長に聞けば、「少し前に口座が止められて、入金はできるが、金を引き出せなくなった。それで入金口座を替えたんだよ」とノンキな発言。(決済口座の凍結…)
既に回収の予兆があったということか…。
☝️「9月の締めで…」「半期の見直しです」を理由に、金融機関の対応が変わることがあります。
社長さん、あなたの会社は大丈夫ですか?