【スーパーのチラシ『本日限り』は本当?〜からくり解説】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 


今ではアプリやDMで、『お買い得情報』やプレゼント、クーポンなどの“お知らせ“が飛んでくる時代になったが、ことスーパーマーケットに至っては、メインのお客さん(女性・中高年層)の属性から、まだまだ新聞の「折込チラシ」がメインになっている。

デザインやレイアウト、カラーリングから、中身を見なくても「どのスーパー?」のチラシかすぐわかることも多い。

 



☝️今回は、そんな「チラシ広告」に潜む、スーパー側の思惑をご紹介します。

✅【本日限り!】

目玉商品として“集客″を目的に利益度外視で売る商品。誰でもよく知るメーカー品が一番効果あり!

☝️商品はチラシ当日ではなく、前日に店舗に納品されるため、前日から山積みにして“多少″安くしてもう販売開始する。(定価198円でチラシ価格が158円なら178円程度で)

✅【お一人様一点限り】

お客さんには来てもらいたいけど、そればかり買われたら利益がなくなるから「限定」をつけて、1人でも多くのお客さんに以下回るようにする。

・先着300名様限り

・午前10時〜100名・午後5時〜100名なども同じ理由


👤売り切れてしまった場合に備えて、チラシには『売り切れ御免』と書いて、リスクヘッジしておく(^^;

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しかし売れると思っていた「本日限り」の商品が不人気で売れ残ってしまった時は、次の日も「チラシ価格」であることがある。生鮮品ならなおさら売り切らねばならないからだ。

☝️昨日「本日限り」の価格で買ったのに、今日も(明日も?)その値段で売ることは、法律に違反しないの?景品表示法とか…

これは現実的には「法律違反」だろうが、消費者に不利益がないため“黙認″される。

しかし過去イオ◯では、「本日限り」と表示した商品を、年がら年中売っていて、公取委からお叱りを受けたこともある。

✅【冷凍食品、全品通常価格の半額!】

よく見るこの特売、現在冷凍食品に価格は表示されておらず「通常価格」が曖昧のため、期間を限定せず、ほぼ毎日この表示で販売することは公取委の指導対象となる(場合がある)。

☝️物価高が続く昨今、1円でも安く買い物をしたいと思うのは至極当然。「今日の特売品」「本日限り」といった言葉をチラシや店頭で見つけると、ついカゴに入れてしまう人もいると思います。

スーパーも“あの手この手″でお客さんの購買を掻き立てるようにアプローチしてきますw

ぜひ余計なものまで買い物カゴに入れないように、冷静にお買い物してくださいね!

 

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