テレビのワイドショーで、私もよく知る静岡のスーパーをモデルに、「セルフレジ万引き」の対策を報じていた。
以前の万引きといえば、レジを通る前に、自分の持ち込んだカバンや袋に商品を忍び込ませて、レジをすり抜けるのが常道だった。
しかし現在は「セルフレジ」の普及で、レジの機械を“騙す″テクニックが必要になる。
☝️「セルフレジ万引き」の手口は大きく分けて
①買った商品のバーコードをスキャンしない
→右から左に“素通し″する
②買った商品の「個数」をごまかす(減らす)。
→6缶パックのビールの中から一本だけ読ませる
👤言ってみればこれだけである。
そして防止策の最たるものは、近くにいる従業員の“目視“によるチェックと、「防犯カメラ」による監視である。
うっかりミスした場合や、悪気のないものも「万引き」と判断されるが、それも仕方ないこと。その際は事情を説明するしかないが、誰もスーパーでそんな思いをしたくないし、スーパーも「防止」優先で、「逮捕」したいわけではない。
(ここからは小声で話します…)
セルフレジは、会計前と会計(スキャン)後の「カゴの重さ」が合致することで『清算完了!』と判断する機種が多い。
👤もし元スーパーの社長(私)が「万引き」するなら…
「お弁当」やパック入りの「ステーキ」を二重に重ねて、上に置いた商品のバーコードだけスキャンして、反対側のカゴに移します。
それなら会計前後の「重量」は変わらないし、下に忍ばせた商品は丸々盗むことができる!
「セルフレジ」に据え付けられた「防犯カメラ」を一日中監視するスタッフもいるはずはなく、後から防犯カメラをチェックして、万引き犯を捕まえる労力など計り知れません。
☝️今後はAIによる「万引き防止アラーム」なども普及すると報じていたが、それにも莫大なコストが掛かります。
スーパーにとって「売り上げ増加」のためでなく、「万引き防止」のコストが増えてしまい、結果そのコストも商品価格に転嫁せざるを得ません。
このイタチごっこ、どこまで続くやら(^^;
【小林久ホームページ】