今年4月11日に山梨県に開店した「コストコ南アルプス倉庫店」
この日本で「37番目」の店舗は
を大幅に下回る条件だったが、隣接する静岡や長野からの来客を見込んで、出店を決めたとのこと。
地元山梨のローカルニュースで「開店3ヶ月の地域への影響」を報じました。
①コストコは3ヶ月経った現在でも、客足は衰えておらず、お客さんが買い慣れてきたこともあり、ゆったり買い物ができる状態である。加えて開店1カ月時点より、県外からの来店が増えている。
②「地域最安値」のガソリンスタンドの影響で、近隣のGSは売り上げが『3割減』 もう少し後から影響が出ると思っていたが、既に客足が減っている。(ビジネス上3割減は、肌感覚では“半減″by 私)
※ちなみにコストコ開店と同時に、近隣3つのGSがすでに閉店済み。
③(私が一番興味がある)近隣の複数のスーパーマーケットへの影響は、「まとめ買いする客が減り、売り上げは2割減」と“肩を落としている“
👤本当のことを言えないスーパーの店長に代わって、私が“翻訳″すれば…
「みんなコストコでまとめ買いしちゃうから、客数はそれほど減らないけど、客単価が2割減っている。その分安売りして対抗してるから、利益も減って早くも“赤字転落″だよ(><)」
→こんな感じでしょう。
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地元の商工会は「アンケートを取って対応を検討する」と言っているが“時既に遅し“感は否めない。まあ商工会の職員さんには罪はない。
コストコを誘致した行政には、地元に対するフォローが必要だと思うが…。
私も過去、何度も大型店との戦いを経験してきたが(結局破れて終了…)、既存店は地域の歴史も長いし、お客さんの顔も見えているので「少しは売り上げが減っても、頑張ればなんとかやっていける」と思うものです。
しかし冷静に考えた場合、地域に落ちるお金は決まっていて、それを新たなライバルと“奪い合う″には、相当なアドバンテージがなければ勝てません。
早い話、お客さんはどこへ行って何を買っても自由なので、店がいくらヤキモチを焼いても、(手のひらを返すつもりはなくても)自店から消えていきます。そしてその時にあがいても“手遅れ“なのです。
☝️通常、競合店が出て「3ヶ月」が一つの判断基準。
これから夏休みを迎え、秋の行楽シーズンを経て年末商戦へ…。
すぐに「コストコ開店1周年」記念セールが始まります。
3ヶ月でこのような(私の想定を超える)影響が出ている「コストコ城下町」、
次の“関所“は10月の『開店半年後』だろうか?
【小林久ホームページ】