【開店3ヶ月で地元激震②】「コストコ隣のテナント棟が閑古鳥!?」 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



 

 


前回は山梨にできた「コストコ南アルプス倉庫店」の開店3ヶ月の影響(GS・スーパー)について書きました。

実際に、ガソリンスタンドやスーパーは、売り上げを大幅に落としています。報道も直接は言わなくても「肩を落としている」「客足はまばら」「閑散としている」などの表現から、その影響の大きさは察しがつきます(^^;

☝️今回は、そのコストコのすぐ隣にできた「テナント棟」の現状について考察します。

「テナント」とは、自分以外の“集客力“のある店や施設に入店して、そこに来たお客様に(ついでに?)利用してもらう、というビジネスモデルです。

“寄らば大樹の陰“ “コバンザメ商法″ “人の集まる所に商機あり“ まあ、表現の良し悪しは別にして、有効な戦略であることは事実です。



☝️コストコが開店する10ヶ月前に、隣接地にテナント棟「fumotto (フモット→ふもと)」というネーミングの商業施設がオープンしました。そこには42店舗にも及ぶ「飲食店」やおしゃれな「雑貨店」などが軒を連ねています。

“あの“コストコの隣に、テナントとして出店できる!

地元企業を中心に、出店希望者が相次ぎました。私も「コストコの集客があれば、自然にお客さんは流れるから儲かるかも?」とイメージしていました。

👥しかし、コストコ開店前はともかく、期待した開店後も、このテナント棟は閑散としているとの報道です。

・そもそもコストコと客層が違う

・コストコでたくさん買ったらあとは帰るだけ

・こんなに暑いのに日陰もない。子供たちも不安

・コストコの店内ならともかく、わざわざ車を移動してまでテナント棟に行かない

・テナント棟の個店に魅力がない

・ここでなくても“路面店“に寄る方が楽


このような理由で、当て込んだコストコのお客さんが立ち寄らないのだと嘆きます。

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行政側もコストコ誘致に際しては、「地域共生」や「商業振興」を掲げているので、このテナント棟の不振は悩みの種だと思う。なぜなら多額の“血税″がそこに注ぎ込まれているからです。

 



ナイトマーケットやウォーターパーク(有料)の設置、魚の掴み取りなど、イベントを盛んに企画しているものの、未だ“笛吹けど踊らず“

👤「5年の契約を2年に短縮して、早く退店したい」

👤「デベロッパーは“暑さ対策“はテナント側でしろって」無責任な対応!


こんな雑音も聞こえてきます。


デベロッパーとテナントの関係も、「商売がうまくいくこと」を前提にしているため、一度崩れると一気に悪化していくもの。それが「テナントビジネス」というものです。

☝️コストコは今日も大繁盛です…。

 

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