【じゃ誰(どこ)が米を隠していたんだ】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 


まず初めに私の立ち位置は、政府の入札にも参加できない(安い備蓄米を販売できない)地方の弱小スーパー経営者であることをご承知おき願います。

👤やれ2,000円だ、1,000人以上が行列したと「備蓄米フィーバー」の中、自分の店にそんなお米はやってこない(><) 

馴染みの米問屋(5次問屋?)に頼み込んでも、「うちにも全く在庫がないんですよ、4,000円のブランド米なら少し回せますけど…」と言われて返す言葉もない。

テレビのニュースでは、“販売力“にモノを言わせた大手チェーンやホームセンターに山と積まれた「2,000円」の備蓄米…。タダでさえ最近売り上げが減ってるのに、これじゃまた大手の店にお客さんを取られてしまう。コメ大臣が俺の店に来てくれるはずもなく(笑)


 

👤これでもか!まだ値段が下がらんか!下がるまで放出だぁ〜、輸入米したって良い!とにかく値段を下げろ!

来年以降の価格のことや、今後の生産量、足りない時の輸入米の扱いなど、決めなきゃならないことは沢山ある。この期に乗じて一儲け企んだ輩がもいるだろう。でも今は“非常時“である。

余計なことを言わないのも「商人」の務め。

 

“庶民派“で有名な「人気のスーパー」にも安い米が陳列されていた。
「大手スーパー傘下」になったゆえ、安い米が(少量であっても)納品されている。

テレビ局がインタビューに行くべきはそのスーパーではないと思う。



☝️おっとここへ来て、これまでガラガラだったスーパーの「米売り場」に銘柄米が豊富に入ってきたようだ!

理由は、安いお米をどんどん売られることにより、それ以前の「入札米」が売れなくなり、このままでは賞味期限がやってきて商品価値がなくなるためである。急に出てきた“ドタバタ感“に利害関係者の「焦り」がうかがえる。

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記事のスーパーでは銘柄米を「1割引」で販売している。
スーパーでの米の利益率は「10%程度」と低いため、『儲けを削ってでも早く売ってしまいたい』と、この値引きシールには書いてあるw

【私の考察】
米の値段を釣り上げたのは「スーパーマーケット」(小売側)ではない。そして備蓄米が全く入ってこない中小ローカルスーパーも「備蓄米がフィーバー」の被害者である。


ローカルスーパーに「随意契約米」が入荷する頃には、きっと他の米も値段が下がってる(はず)。暴落必至…?

 

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