【山梨の「過疎の村」が誘致したローソンが開店!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 

以前もここで取り上げたが、コンビニの「ローソン」が、過疎地の「買い物難民地域」に出店していくという「地域貢献型店舗」が、山梨県の道志(どうし)村に開店した。

間違えてはいけないのは、この出店はローソンが希望した店ではなく、村民の利便性向上のために村が経営母体となった「公営施設」である。

村が出資して、土地を造成して、店を建てる。そしてノウハウやハードはローソンが提供する。従業員は村の臨時雇用職員になる?(それはどうでもいい話)

これで今まで隣町まで、車で片道30分かけて買い物に出掛けていた村民は大喜び。

必要最低限の買い物ができ、公共料金の支払いもできる。

宅配便の受け渡しもライブのチケットも発券できるようになった。

👤営業時間は『6時-22時』、もちろん24時間営業する必要もない。

なんならもっと短くても誰も文句は言わないだろう。

(おそらくそれはよろず屋になりたくないローソンのギリギリのラインだと推測…)

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👤(失礼ながら)私が思うに、おそらくこのコンビニは商売にはならないと思う。

開店当初はお客さんも物珍しく店に行くだろうが、いかにせん「コンビニ」では満足のいく買い物はできない。そしてそれはコンビニの責任でもない。

そして毎度のことながら「コンビニじゃ欲しいものが買えない」、「値段が高い」、「種類が少ない」とお客さんからクレームがつき始める。

☝️これがステージが「有るか無いか」から「良いか悪いか」に移っていく消費者心理である。悪気はない…。


行政は住民の望みに優先順位をつけて、予算を有効活用しながら様々な政策を実現(正確には選別)していく。ここ道志村においては「コンビニ設置」が優先されたということである。

このビジネスモデルなら、ローソンもリスクは少ない。商品供給で利益は出るし、村がフランチャイズオーナーになってくれるし「地域貢献企業」に磨きもかかる。

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『切った張った・盛った盛らない』と商売そっちのけの「No.1コンビニ」はこの動きをどう思うのだろう…?

本来なら業界No.1の“あの“コンビニこそ「俺たちがやるべきことだ!」と“横綱相撲“を取るべきだった。しかしもう遅い。ローソンに先を越されてしまった。

☝️さて、村が経営する「公設コンビニ」


赤字補填のために税金を投入することのないように、しっかり運営して欲しいと願います。

 

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