【教えて店長!】その「味付け肉」って売れ残りの肉? | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

 

 

WEBマガジンにも寄稿しましたが、今日あたりスーパーの売り場にたくさん出てきそうなので『味付け肉』についてちょっと深掘りを!

皆さんがスーパーの精肉売り場に行くと、「これ売れ残りの肉をタレに漬け込んで売ってるんじゃないの?」と思われる『加工肉』を見かけると思います。たくさんありますよね(^^;

スーパーは「完売」を目指しますが、現実的には天候悪化やライバル店のチラシに負けて、相当量の「売れ残り」が発生します。

そうなれば1番損害の大きい「廃棄」を防ぐために、「値引き」または、「再加工」という作業が行われます。

消費期限が残っている商品(特に生鮮品)を、その期限内に再加工することは法律でも認められているし、「再加工品」などと表示義務もありません。(これも問題ですが…)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

☝️トンカツ用の豚ロース肉は、
①「値引きシール」を貼って値下げして売る

②パン粉を付けて「トンカツ用」として売る
(商品名は「手作りトンカツ」)

それでも売れなかったら?
A: ②を値引きシールを貼って売る

B : ②を揚げて「トンカツ」または「カツ丼」として売る



☝️おっと、このBは大手スーパーではやりません。

部門の数値管理が厳しいスーパーチェーンは、「再加工のために部門を跨(また)がない」というルールがあります。

従って、精肉の再加工は揚げる前のトンカツまで。惣菜部のトンカツやカツ丼は、1番新しい肉を使って調理しています。

青果部で“残った野菜“を天ぷらや煮物にもしません。残り物のエビやイカも揚げません。

👤但し、個人スーパーで評判の「煮魚」や、街の精肉店の「コロッケ」などは、再加工していると思います。

精肉店が経営する「焼肉屋」

鮮魚店が経営する「寿司屋」

青果店が経営する「漬物屋」「おかず屋」 

ありますよね!

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

再加工した商品が売れ残れば、あとは「捨てる」しかありません。

もし加工品に「値引きシール」が貼ってあれば、『お宝発見』です!

ぜひキョロキョロしながら宝探しをしてください(^_−)−☆

 

【小林久ホームページ】
https://www.kobayashihisashi.com