3月の消費者物価指数が、前年から3.2%上昇して110.2%となり、43ヶ月連続で物価が上がっているという。
この指数には変動の大きい「生鮮食品」が除かれているため、生活している上で「1割上がっただけ?」と納得しづらいデータになる。
欧米などは酒類を除いた「生鮮食品」に加えて「エネルギー関連」も除外するという。日本もそれに照らし合わせて計算すると、わずか「1.6%」の物価上昇に過ぎない→「物価は上がってない」と言いたげだ。
👤冗談言っちゃいけねえよ!
生鮮食品も酒もガソリンも全部入れて計算してよ、何か都合の悪いことでもあるのかい?
と、ツッコミを入れたくなるのは私だけではあるまい。
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☝️『景気の気は、気持ちの気!』
そう、お役人さんたちが弾き出す数字より大切なのは「庶民の肌感覚」なのだ。
日々の暮らしを切り詰めて、精一杯生きている人がどう思うか?
これを数字として公表すべきだろう。
・消費者物価指数→前年比110%
・消費者「実感」物価指数→前年比130%
これなら分かりやすい!
選挙の時ばかり、やれ「給付金」だの「消費税をゼロにする」だの、餌を撒くようなことしか言わない先生たちには、米の値段が2倍になった庶民の暮らしは理解できまい。
「庶民派」と「庶民」は違う。
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☝️ここでひとつ質問です。
あなたはいつものようにスーパーに買い物に行きました。
今日は特売日でなんと『全品どれでも3割引』。これ、とっても嬉しいですよね?
👥3割も安いんじゃ、いつもの2倍くらい買っちゃおうかしら!
👤給料が思ったほど上がらないから、3割引なら我慢してたモノが買えるぞ!
3割引きなら喜んで買う。すなわちお客さんの「肌感覚」は『モノの値段が3割高い』ということ。その3割引きの値段は、つい2、3年前の当たり前の価格なんです。
欲しいお肉や刺身、大好きなお菓子やたまに食べるラーメンやハンバーガーの値段は3割高くなりました。これが消費者の「肌感覚」です。
今、米は安くて3,500円、ガソリンもリッター180円。これを「3割引」にすれば、米は2,450円、ガソリンは126円です。どうです、これなら買うでしょう?
【結論】 モノの値段は、ここ2、3年で3割上がりました。
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値上がりは悪いことばかりではありませんが、その分が生産者や労働者、下請け業者に届かないことが問題です。この間「最高益」を叩き出している会社は、みな大企業ばかりです。
先生方には、「指数」を出したらそれを改善するような舵取りをお願いしたく存じます。
国民の「肌感覚」は、先生方が思うほど鈍感ではありませんゆえ。