【日本一のディスカウントスーパー「ラ・ムー」が山梨に進出!】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



岡山県に本部があり関西を中心に展開する、日本一のディスカウントスーパー『LAMU(ラ・ムー)』、ご存知の方も多いと思います。

今週「ラ・ムーが今冬、山梨県甲府市に初出店!」とのニュースが発表されました。

関東には店舗がないので馴染みが少ないスーパーですが、お近くに「ラ・ムー」がある方にはその″時空を超えた″安さを実感していることでしょう。

店名も『LAMU(ラ・ムー)』と独特ですが、このスーパーの経営母体は「卸売問屋」の『大黒天物産』、スーパーに卸すより自分たちで安く売っちゃえ!ということで小売に進出したという店です。

私も小売業界を離れて久しいので、この出店情報は寝耳に水…(@_@) 

山梨県に出店申請が出たことで知るところとなりました。

👤なぜ関西から離れた「飛び地」の山梨に?

と調べたら、長野県に『西源』という子会社があり、そこが運営するということ。ゆえにフランチャイズではなく「本気」で山梨を食いに来ていることがわかります。(すでに信越地方には15店舗有り)



☝️山梨県(人口80万人)には半月前にあのコストコが開店したばかりです。そしてその結果は想像通り、「コストコは大繁盛、テナントや近隣商店街に波及効果は無し!」といった感じ(ー ー;)

👥コストコは大容量で年会費もかかる。だから安くても行かない。

それなら地元資本のスーパーマーケットも″棲み分け″ができる!はずだったのに…。

この「ラ・ムー」は年中無休・24時間営業。弁当類は198円、惣菜は98円。

人気の「タコ焼き」は6個入って100円という安さです。

 



おまけに山梨の出店予定地は、幹線道路がクロスする絶好のロケーション。

売り場も600坪と大型店。″棲み分け″どころか残ったパイを″根こそぎ″持っていかれることでしょう。

年会費も要らず、支払いは現金のみ。徹底したコストカットで店も(お世辞にも)上品とは言えない(^^; しかし「ラ・ムー」が近所にある地域の物価は確実に下がります。

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☝️ロピア・コストコ・ラムー・トライアル・コスモスドラッグ・ダイレックス、そして数えきれないほどのドラッグストアetc. 

県外資本の進出に怯える地元スーパー。

そこに商品を納品しているメーカーや運送業者も同様です。私なら迷わず「白旗」を上げて退散します。

👤山梨県民はまだ「ラ・ムー」のことをよく知らないのでタカを括っていますが、出店してしまえばもう手遅れ!なのは、全国の事例を見ればわかります。

「ローカルスーパー」が本当に″怖い″のは、『コストコ』ではなく、ロピアやラ・ムーのような日々の食品を低価格で大量に販売するスーパーなんです。

 怖い・怖い((((;゚Д゚)))))

 

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