【「コストコ再販店」のメリット・デメリット】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



先週地元山梨にコストコが開店して、これで全国37店舗目だという。

何かと話題に上る店だが、(私を含め)まだコストコに行ったことのない人はたくさんいるわけで…。

テレビやSNSでみんなが「映える」商品を上げてるのを見て自分も行ってみたくなるが、コストコの店舗はほとんどが郊外にあり、車で出かけなければその「アメリカン」な空間を体験することはできない。

👤年会費を5,000円も払うなんてもったいない!

👤商品が大容量過ぎて食べ(使い)切れない。確かに安いかも知れないけど、かえって割高。

👤ホットドッグが180円?私がいつも行くオーケーやロピアだってさあ…

👤私、あの体育館みたいな雰囲気がどうも好きじゃなくてね 

☝️要約すれば
『私もコストコに行ってみた〜い(><)』
ということだ(笑)



そこでコストコが近くにない地域に登場し始めたのが『コストコ再販店』である。

すでに全国で300店舗以上展開されているというこの「再販店」。

店舗のオーナーが最寄りのコストコへ買い出し(仕入れ)に行って、持ち帰った商品を「転売」するというビジネスだ。

2〜3割の手間賃(利益)を乗せて、コストコに行けないお客さんに「コストコ体験」を提供する。新規参入のハードルも低く、脱サラやサイドビジネスとして始める人や、スーパーの一角に売り場を設けて集客に繋げる店もある。

【年会費不要・コストコの人気商品を必要なだけ!】

ジャンボパックのパンやデザートは、一般家庭で使う量に店舗で「小分け」して販売されている。

☝️コストコは元々「卸売業(問屋)」であるため、商品を個人や法人が「転売」することを容認している。

まあ定価で買った商品を、誰が転売しようが構わないということ。全国展開にはまだ時間が掛かるし、何があっても責任は最終販売者の「再販店」が取ることになる。こりゃ都合がいい!

本国アメリカにはコストコが600店舗もあるため、「再販店」は無い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メディアはこんなネタが好きなので、よくローカルニュースで「コストコ再販店」のことを取り上げる。

👤私は「再販店」の寿命は、コストコのリアル店舗が近所にできるまでだろうな…と思っている。

そして、先週地元にリアルコストコがオープンし、隣町のコンビニ跡地にできた「コストコ再販店」の未来を憂う私…。


👤新聞記者がその再販店に取材に行った。

店主は「近所にコストコができたので、これからは仕入れも楽になる。今後はより一層お客さんが増えると期待している!」

さてその結果やいかに…?

私は毎日その再販店の前を車で通る。リアルコストコは今日も大盛況だ。

「再販店」の結果は皆さんの想像通りである。

 

https://www.kobayashihisashi.com