広島県の公立小学校の校長が、団体の口座から113万円もの金を横領した罪が発覚し、定年直前の59才で懲戒免職となった。これで長年勤めた「退職金」もパーとなる。
☝️久々に教育委員会のことを書こう
私が県の教育委員だった時も、教員の不祥事はそこそこあった。飲酒運転・盗撮・万引き・体罰・セクハラetc. 先生の中にも、悪いことをする先生が一定数出てくることは理解できるが…。
夜遅くでも教育委員会の事務局から、教育委員長である私の携帯に連絡がある。(とりあえず知らせましたからね、隠ぺいはしませんからね!の意)
👤最終的には事件の詳細を調査した上で処分を下すのだが、(私のような民間教育委員からすると)、その処分は甘い!と感じていた。
加えて「万引き案件」など、その手口と盗んだ商品を見れば、それが「出来心」からではないことなど、スーパーの社長である私は瞬時に分かる!(その目は他の教育委員の比ではないw)
『もっと重い処分(クビ)でもいいんじゃないの?』と聞けば、事務局から「公務員の首は簡単には切れないんですよ。退職金を取り上げるとなれば、これまでのキャリアを全否定することになるし、裁判判定も微妙なんです」と拒否される。
☝️私は負けず嫌いな性格なので「んなことあるかい!」と辞表片手にやり合うこともあったが、今思えばその意味もわからないではない。
この校長先生は一発で「懲戒免職」の処分だったという。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
公務員、とりわけ教員の処分は3月の年度末に公表されることが多い。
それも最終金曜日の午後に記者会見が相場になっている。今年なら3/28(金)となるw。
発表だけして土日の休みに入り、翌週には謝罪した担当者もめでたくご栄転となり、問い合わせることもできない。取材する記者も異動でバタバタなので、厳しく追求することもない。こんな感じである、それが慣例なのだから。
教員に限らず公務員の処分は、「訓告・戒告・厳重注意・停職・懲戒免職」などさまざまあるが、一発で「クビ」になるのは、よほどタチの悪い犯罪か、飲酒運転の場合だけである。
☝️その他はMAXで『停職6ヶ月』の処分が下される。→いいなぁ民間企業なら絶対に解雇(クビ)なのに!
いやいや、『停職6ヶ月』というのは、「退職金は払うから自分で辞めろ」と意訳されるのである。昭和の時代なら「武士の情け」というやつ。事実上の解雇である。
おおよそ「停職6ヶ月」の処分が出れば、その後は静かに自主退職し、もう先生(公務員)ではなくなるのだ。
この時期になると、「処分の季節だな…」と昔のことを思い出す。やっぱり学校の先生や公務員の皆さんは、悪さしちゃダメです!
#写真はイメージです