【春闘の賃金上昇と地域密着スーパーの葛藤】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 


「春闘」でパート従業員の賃上げ率が“過去最高”となった。それは素晴らしいことではあるし、大企業なら対応もできる。しかし地域密着スーパーの社長の心は不安で一杯だ(ー ー;)

👤分かるよ、分かる、この社長さんの気持ちは痛いほど分かる(><)

大企業や偉い人たちが決めた「最低賃金」や「◯◯の壁」にも、このような個人スーパーも従わざるを得ない。すぐそばにもっと高い時給で働ける大きなスーパーもあるのに、自分の店で働いてくれるパートさんには感謝しても仕切れない。

この店で働くパートさんたちも、家族的な雰囲気で、『子供の学校の予定に合わせて休みも取れる!』と店に感謝している様子だ。

人件費は上がり、最低賃金もこの4年間で150円も上昇した

一昔前は一年で10円くらいのものだったのに…。世に言う「最低賃金」とは、スーパーの時給を指すものと言っていい。

 



人手不足の状況でパートさんを採用しようと思ったら、他より時給を高くするのが手っ取り早い。しかし個人スーパーはその原資がないのである。

物の値段は上がり、電気代もガソリン代も上がっていく。今流行りの「セルフレジ」なんかとても導入できない。商品の値上げだってメーカー主導(言いなり)で、立場の弱い商店は従わざるを得ない。

加えてそのまま値上げ分を商品売価に転嫁したら、その日からお客さんは来なくなる。
👥「あの店は高いわよ〜」と。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

さて、こんな地域によくある個人店が、これからも何とか生き残っていけるのだろうか?

・店の土地建物が自社物件で(家賃無し)

・銀行からの借り入れ負担が少なく

・地域の納品先(学校や病院)をたくさん持っていて

・近くにロピアもオーケーもドラッグストアもなくて

・後継者もバッチリ育っている


そんな個人スーパーがいくつあるだろうか?

☝️ひとつもない!


#いけるところまで行くしかない 
#自分もそうだった

 

https://www.kobayashihisashi.com