日本のスーパーマーケット業界で、長らくトップに君臨していた2社の行く末が同時に決まった。年度末に決まるのは日本の常だろうか?
伊藤さんや鈴木さんが始めた「イトーヨーカドー」を中核企業とした『セブン&アイHD』、鳩のマークは最終的にアメリカのファンドが7,000億円超で買収した。
そして西武グループの堤さんが始めた『西友』は、ウォルマートやファンドの手を経て、最後はディスカウントストアの「トライアル」が3,800億円で傘下に収めることになる。
『セブン&アイHD』は、カナダのコンビニの7〜8兆円にも上る買収提案を避けるために、稼ぎ頭の「セブンイレブン」を切り離したり、創業家一族が商社と組んで買い戻しを企てたりと、あの手この手で画策したが、最終的には頓挫して宙ぶらりん〜ゲームセットである。
おまけにこのタイミングで『セブン&アイHD』の社長も交代を発表。
かつてはユニクロや西友の社長もしていたという異国の方だ。
優秀な人はどんな会社の社長になっても実力を発揮するのだろう。職業「社長」…。
☝️こうなればもう社長も「サプスク」の時代になってきたのかもしれない。
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ともあれこれで長く親しんだ「総合スーパー」の時代は、完全に終わったことを意味する。
駅前のヨーカドーや西友より、郊外のショッピングモールやディスカウントストアに行く方が楽しいし、Amazonや楽天で何でも買える時代になった。
買収した企業は、残された企業の資産やイメージを有効活用して、投資した資金をどうやって回収するか?価値を高めてどこかに売却するか?に全力を注ぐことになる。
👤私の会社(スーパーマーケット)は「買い手」もつかずに消滅してしまったが、セブン&アイや西友は買い手がついたので、ひとまず消滅することは回避した。
(勝手な想像だが)ヨーカドーも西友も人手に渡るのは「断腸の思い」に違いない。
ファンドの人にあれこれ言われ、トライアルの人に命令される訳だから…(><)
今後もこのような「買収劇」は続くと思うが、会社を存続させるためには「仕方ない決断」もしていかなければならない。
セブン&アイ(ヨーカドー)や西友の関係者の皆様の辛い気持ち、元同業者としてお察しいたしますm(_ _)m