(あくまでも私の思い出話につき…)
今世の中は「令和の米不足」で、日常生活に欠かせないお米の価格が2倍にもなっている。「上がったものは必ず下がる」とは言っても、その渦中には「このまま値段は下がらないかも?」と悲観することは仕方ない、人間だもの。
☝️『利は元にあり』
安く仕入れて(人の足元を見て)高く売ればボロ儲けできる。買えた人にしてみれば感謝さえすることもある。儲けたり感謝されたり…ドラッカーは勧めなくてもビジネスの基本ともいえよう。
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うちの家業はスーパーマーケット、それも競争相手を徹底的に排除してきた「独占」家業だった。商才はなかったが政治力に長けた祖父のおかげで今の私がある。
かつて1970年代に2度、原油高を背景にした「オイルショック」という騒ぎがあった。若い方はご存知ないだろうが、いわゆる「石油の輸入ができなくなるから、それに関係した商品がなくなってしまう!」という日本中がパニック状態になってしまった。『たまごっち』の取り合いなんてもんじゃないほどの騒ぎだった。
👤砂糖が無くなるらしいぞ!
👥トイレットペーパーがどこにも売ってない!
テレビのワイドショーの中身とレベルは50年以上変わっていない。
☝️まだ小学生だった私は、家の倉庫に砂糖やトイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤が、山ほど積まれている光景を覚えている。
十分とは言わないが、モノは普通にあったのだ。ただお客さんが競って買い占めた結果、一気に世の中の在庫が無くなっただけの話である。
砂糖に至っては、袋をバラして「量り売り」していたほどだ。これで利益は3倍だった(^^;
👤私はそうした汚れた金で大きくしてもらったと言っても過言ではない(ー ー;)
さて味を占めた我が爺ちゃん、今度はタバコが値上げされると聞いて、安いうちに買い込んでまたあの倉庫に山高く積んでおいたそうな。
値上げ当日(定価でしか売れないこともあり)、店先でタバコをカートン(10個入)売りしようと陳列したところ、なんと梅雨時の湿気でタバコが傷み、箱はシミだらけとなって全部売り物にならなかったという(><) 二匹目のドジョウはいなかったのだ。
☝️私の代になってからも、記録的な冷夏で米が消えた平成5年の「平成の米不足」が起きた。その時は、オイルショックの教訓から、タイ米やカリフォルニア米を輸入して凌いだことを覚えている。「カレーやピラフなど水分を吸う料理に合う」とワイドショーでもやっていたが、私の口には合わなかった(^^;
しかしその米不足も間もなく収まり、また普通にお米が買えるようになった。その都度「もっとお米を食べましょう!」と叫ばれている。
米の消費が減っているから減反し、足りなくなったら減反政策のせい。「備蓄米」もあるやらないやら、いつ使うやら。まあ腹が減るとイライラするものである。
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・もう米の値段は下がらない!
・備蓄米を放出しても値下がりは限定的!
☝️しかし誰も未来のことはわからないのである。どんな専門家ももっともらしいことを言うが、結果が出てから「私が言った通りになった」とドヤる人が大半だ。
👤えっ、何が言いたいかって?
今はなんとか凌いで、落ち着くまで待ちましょ!
キャベツも1,000円から398円まで下がってきたし、もうすぐ1玉198円の「農家・スーパー・消費者」の『三方よし価格』に落ち着きますよ。
我が家はお米を1.2倍の水で炊いています。
たしかに消化は良さそうです(^^;