【コストコに併設されるガソリンスタンドの影響は?】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 

 

 


この4月、山梨県の南アルプス市(という独特な名前の市)にコストコが開店する。

コストコにはもれなく「地域最安値」を売りモノにするガソリンスタンド(GS)が併設される。

GSだけを前倒しで開店し、コストコの会員募集を始めて開店の機運を盛り上げるなど、プロモーションもバッチリだ。

 



昔は個人のGSも多く、灯油やプロパンガスなども扱う同級生がクラスに1人くらいはいたものだ。それも今はセルフのスタンドに流れが変わり、個人のGSも全て大手傘下の看板を掲げるようになった。

さてガソリンが高い昨今、「地域最安値」となれば一般客に止まらず、運送会社など仕事で使う人たちもたくさん訪れるはずだ。給油に多少時間が掛かっても、「利は元にあり」



☝️【浜松のコストコGS開店で、地元のガソリンスタンド70店が閉店の衝撃(@_@)】

災害時に燃料を提供するなど、地域との結びつきが深い個人経営のGSがこれだけなくなっているのが現実である。

山梨県全県のGSは23年度末で「334店舗」で、10年前から24%も減少した。最寄りの店まで15kmの地域もある。そしてコストコのGSがやって来る…。

👥『ガソリンはライフライン!』 
でも値段が安くて助かるから、個人のスタンドが潰れてもそれは仕方ない。

(救急車もライフラインだが、コストコ渋滞で通れなくなるのも仕方ない?)

☝️災害時に食料の提供協定を結んでいる地域の商業があっても、コストコができた方が街が活性化するから潰れても仕方ない。それは経営者のスキル不足だから仕方ない。自分が不利益になるのは嫌だけど?

※まあ欲が絡むと、人は冷たくなれるものである。

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この地元紙の記事では、浜松の事例から学んだように「値段で勝負してはいけない。

差別化を図りながら『地域密着』で生き残りを考えるべき」と説いている。

👤おいおい、そんな「お題目」なんかどうでもいいんだ!

☝️コストコが出て多大な影響を被る商店街に対しても同じことが言われる。

・コストコの商品は大容量だから、小分けで販売して対抗せよ

・地の利を活かしてコストコとの差別化を!

・始めはコストコに行っても、お客さんはすぐ飽きてまた元に戻るさ

・交通渋滞を嫌う人も多いから、すぐに落ち着くはず

・店舗が広過ぎて、高齢者は買い物に疲れてしまうから行かないよ


👤まあ大学の先生とか、行政職員、経済団体の天下り幹部なと、「所詮他人事」感満載のコメントが並ぶ。

とんでもない被害が起きることが分かっているのかい?

 

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