【いきなりステーキの値上げに想う…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

 


『分厚いステーキをレアで好きなだけ!』 
なんと魅惑的なキャッチフレーズだっことだろう。田舎暮らしの私でも「一度行ってみたい」と思ったが、牛肉より馬肉の消費が高い我が故郷に出店したのは、それからずっと後になってからだった。

(偏見だが)田舎で「いきなりステーキ』でランチを食らう人はそんなには居ない。ステーキはあくまで「ご馳走」なのである。よって店舗がテナントで入る郊外のショッピングモールには、そんなお祝い顔の家族連れが列をなしていた。

そんなご馳走であるステーキを安価で届けていた「いきなりステーキ」、急激な出店や円安による原価高騰により苦戦を強いられ、(やっぱりステーキや◯◯ステーキも参戦して)今ではすっかり息を潜めている。寂しい限りである。

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私の会社も経営危機からの破綻の道を辿った。そのせいかも知れないが、「◯◯が危ない」とか「◯◯が閉店」などのニュースを見ると、どうしても店側の立場でものを考えてしまう。

👤「そもそもあんな硬い肉は食えない(><)」

👥「あれならロピアで買って食べた方が安く済む」

👤「目の前でカットしてくれないなら、他の店でOK!」

👥「肉マイレージの改悪は常連客を軽視している💢」

☝️「いきなりステーキ」に浴びせられるこれらの声を聞くたび、「チッ、好き放題言いやがって!店の身にもなれよ!」と一人で勝手に擁護していた。

記事の様に、気軽に食べていたメニューが「いきなり」400円も値上げしたらそりゃ驚くし、仕方ないとは言っても、差額で牛丼が食えるとなれば、その頻度は減るだろう。

👤「そもそもこの10年の価格が安すぎた!」って?
そりゃ専門家の言うセリフじゃないですよ。

みんな大好き(だった)「いきなりステーキ」は今、社長も交代し、グループの「ペッパーランチ」も売却して生き残りに賭けている。

経済誌は落ち目の会社には容赦ない。さも「こうなることは分かっていた」と言わんばかりに潰しにかかる。「いきなり◯◯」にならない様に祈るばかりだ🙏🏻

赤字が続いてリスケをお願いしている何年間か、東京や埼玉の銀行の本社でコッテリ絞られた後、毎たび自分へのご褒美で食べた安いステーキ…。

👤嫌な一日だけど頑張って乗り切ろう。その後はご褒美が待っている!(固くて安いワイルドステーキだけどw)

☝️それが私の「いきなりステーキ」なのである。
値上げしたって行きますよ(^_−)−☆

 

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