【現代ライブチケット考察】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



👤私、子供の頃からROCKが大好きで、Queenや KISSのコンサートを初来日から観に行ってました。クリクリ坊主の中坊にとってはもうそこはパラダイス!帰りの電車で現実に戻るのがとても辛かったのを覚えています。

その頃は人気のチケットを取るにも、ネット販売もなく、金に物を言わせて手に入れるオークションもなく、会場に入れることだけで十分満足でした。

東京に住む親戚にチケットを買ってもらうのですが、会社帰りや時間が経ってから買うため、いつも座席はいわゆる「ク◯席」ばかり (笑)。日本武道館のアリーナ席なんて「きっと親戚か関係者だよな?」と2階席、それも斜め後ろから悪友と見下ろしていました。

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大学で上京してからは、時間がたっぷりあるのでチケット発売日の朝(または前夜)から並んで自分でチケットを手に入れるという快感を覚えました。それでも販売所で扱う座席が違うので当たり外れが大きかったのを覚えています。

✅さて、それから時代は変わり、興行チケットはネットで取れる様になりました。田舎にいても、徹夜しなくても(一部を除いて)ほぼ会場に入れる時代になりました。

人の欲は深いもので「できれば好きなアーティストのそばで観たい」と相成ります。

しかしそれは無理です。座席は抽選となり、最前列から2階の後方まで同じ価格の中で運を天に任せることとなります🙏

その割り振りは、座席の95%がS席、残りの5%がA席とされ、その大きな差に目を瞑らければなりません。そして悪い席に座って「アーティストと同じ空気を吸えるだけで幸せっ!」などと自分を慰めて開演を待つ訳です。

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🎵さて流行り病も落ち着き、ライブも盛んに行われる様になってきました。アーティストもCDが売れないためライブで稼がなければなりません。また円安のため?海外アーティストのチケット代は驚くほど高騰しています。

そして現在、チケットの値段は写真のように細分化されるようになりました。「ダイナミックプライシング」と呼ばれ『良い席は値段が高い』という分かりやすいもの。

中には『VIP』『GOLD』『プラチナ』等のチケットも存在し、特等席+アーティストと写真撮影・記念グッズが貰えるなんてのもあります(コレも抽選)。10万〜100万以上💦

新幹線や飛行機は当たり前のように、座席の違いで値段に差をつけてきましたが、ライブチケットもようやくこのマネごとを始めました。(海外では座席ごとに価格が変わるほどです)

日本のアーティストがこれ(価格差)をやると、賛否が分かれる様ですが、私は大いに賛成します。若い子がお小遣いで入れるくらいの値段設定も設け、利益は少し余裕のある大人たちから取れば良し。その子が将来BIGなアーティストになるかも知れないのですから⭐️

☝️金さえあれば、良い席で好きなアーティストのライブを観られる良き時代になりました。

ジョン・レノンはライブでこんな皮肉を遺しました。

🎤『安い席の方は手拍子をお願いします。高い席の方々は、すみませんが宝石をジャラジャラさせていただけますか?』さすがROCK!