【注文の多い飲食店】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



飲食店で店主が客と揉めてSNSが炎上することがある。

店の暗黙のルール(しきたり)を守らない客に店主がキレる?都会は怖いところだ、

お客さんが怒られるんだから (その後は店主が謝罪することが多いけど)。

・◯分以内で食べろ、同伴者も食べたら席を空けろ

・店のルールを守れ!この順番で食べろ

そして「嫌なら来なくていい!」と相成るw。客を選べる店ってスゴい。

料理の材料を売ることが生業だった我が家では「並んでまで食べることはない」と言われて育ったし、外食自体が家族の大きなイベントでもあった。「ランチ」イコール「弁当」の時代。今では外食店が本当に増えた。

こだわりやルールが多い店には「一見客」は入りずらいものだ。一方で「常連客」はそのことで自分たちの「聖域」を守れることも事実である。ファンとアンチの量産システム…。

ルールが厳しい店の味が、美味しいのかorそれほどでもないのか?はともかく、飲食店の経営自体はどこも楽ではあるまい。

☝️『行列ができる店』と聞けば、店の処理能力を客数が超え、外に来店待ちの客が溢れている状態だ。ランチやディナーの時間に集中する訳だからそれも仕方ないし、客が都合よくバラけて来てくれることもない。わざと「行列を作れ!」と指導するコンサルもいるらしい…。

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👤私の住む田舎にも昔、偏屈オヤジがやっていた「そば屋」があった。いつ行っても満員、そこに客が来れば「待つのが嫌じゃ帰りな!」と追い出し、「駐車場の停め方が悪い!」と客に停め直させる。厨房から聞こえる奥さんや息子を怒鳴りつける声はBGMでもあった。

私が「天丼とかけそば」を頼んだ時など「どっちを先に食べるか言え!味を変える」と怒られた。(半チャンラーメンの味なんか変えんぞ!)

まあそのオヤジ、最終的にはお客や跡取り息子と大ケンカしてお客が離れ、店を自宅に移転したけど閑古鳥。結局味より立地の良さで繁盛していた幻想が露呈してしまった。「一本気な職人」とただの「頑固者」は違う。

私は今でも、並んでまで評判の店で食べることはない。不味くても隣の空いている店の方を選んで後悔するタイプw。

田舎者の特性かも知れないが、我が家の家訓『腹が減ってりゃなんでも美味い!』を思い出す…。